2022 ジャパンダートダービーの予想

大井11R 
ジャパンダートダービー
ダート 2000m(右外)


簡易データ
・牝馬の優勝なし (0-1-1-22)
→2004年のアクイレジア2着
→2021年のウェルドーン3着


・地方馬は過去6勝
→全23回でオリオンザサンクス、トーシンブリザード、フリオーソ、マグニフィカ、ヒガシウィルウィン、キャッスルトップとレジェンドホース以外にも中央メンバー次第では南関東勢にもチャンスはある


・人気別成績
1番人気 10-3-2-8 複勝率65.3%
2番人気 4-4-2-13 複勝率43.5%
3番人気 2-6-5-10 複勝率56.5%
4番人気 2-7-1-13 複勝率43.5%
5番人気 2-0-3-18 複勝率21.7%
6番人気 1-2-4-16 複勝率30.4%
7番人気 0-0-4-19 複勝率17.4%
8番人気 0-0-1-22 複勝率4.3%
9番人気 0-0-1-22 複勝率4.3%
11番人気 0-1-0-22 複勝率4.3%
12番人気 1-0-0-20 複勝率4.8%←New


前走比較

・ユニコーンS
2020年に期待を大きく裏切ってしまったカフェファラオが記憶に新しく2021年に1番人気で4着に惜敗したスマッシャーも含めて中2週と少しという間隔が連戦向きではない馬にとっては鬼門とも言える
JDDで最も好走例が多い前哨戦ではあるが1.34.4〜1.35.0程度で駆け抜けた馬たちがことごとく苦戦している傾向にあるので、このレースで能力を全発揮してきたような馬にとってのJDDは今年も厳しいレースになるかもしれない

→今年は1.35.2で駆け抜けたペイシャエス、セキフウと2頭が出走
前傾ラップを上手く立ち回って0.5秒内に10頭が犇くレースを抜け出てきたので底力というか実力の下地はある2頭
セキフウは1900mのサウジダービーが距離なのかユニコーンSできっちり巻き返したが、海外帰りからの好走からこの間隔、ペイシャエスは今年実に6戦目を迎えるので上積みを求めるのは酷かも


・兵庫CS 
勝ち馬をはじめとして余裕のあるローテーションからか結果として好走例は多い
2020は2着ダノンファラオが鳳雛Sを挟んで優勝しており、2021は2着ゴッドセレクションがJDDでもタイム差なしの2着
十分な間隔を挟めて調整がしやすく且つスピード競馬になりにくいコースでそれほど疲れが残るようなレースではないと言えるかもしれない

→圧倒的に勝利したブリッツファング、2着ノットゥルノの2頭が参戦でコースが広くコーナー6→4回となることでノットゥルノは差を詰められるかどうか


・東京ダービー
ここで勝ち負けをしていないことにはJDDで勝ち負けをしたという歴史は少ない
超前傾ラップが刻まれた今年の南関の三冠路線からシャルフジンらの逃げ馬がいなくなったことでJDDがどういった競馬になるか注目したい

→クライオジェニックは前走でまさかの脚質変更で2着、リコーヴィクターは常に好位から差のない3着で好走があればこの辺りか
トーセンエルドラドとキャッスルブレイヴはまだこれと言って形が確立できていないことから極端な競馬がハマればといったところ


・鳳雛S
このレースが施行されてからわずかしか無いが、このレースから多くの好走馬とJDDのチャンピオンを輩出
→ハピは前が楽をするペースで躓いて後方2番手からになり道中もなかなか一生懸命走る素振りを見せてくれなかったが、鞍上が見せ鞭をするたびに気合いが入り3コーナーから直線にかけてごぼう抜き
ここまでたいして強い馬と対戦していないという可能性はあるもののこの馬のラップタイムと上がりを考えると決して後方に有利な展開ではないのにノーステッキで駆け上がって楽勝したのだから強いとしか言いようがない


・その他
→コマンドラインはダービー除外で一転砂路線へ駒を進めただけに不気味さはある
何よりカワダユウガじゃなくて川田将雅のダートグレード適性の高さは異常
他の騎手なら100円たりとも買う気はないがこの騎手だから買わざるを得ないって考えてしまっている時点で負け組確定な気はする


・枠順
☆1,2枠は鬼門
過去10年の30頭の複勝圏に来たのはルヴァンスレーヴただ一頭
→過去23回に目を向ければ69頭中9頭が1,2枠で割合的にはそんなもんかも
※創設当初は内枠がむしろ有利
しかし近年は内枠不振→セキフウには逆風

☆7枠8枠が近年有利
近年は馬番にして10番枠を超えるあたりの好走が多い
→東京ダービーもなんだかんだずっと続けて7枠が来ているので、12〜16頭立てで7枠にあたる10〜14番の馬の好走例は多い


[展開]
今年の南関三冠路線は東京ダービー以外はとにかく超ハイラップを刻む逃げ馬が多かった
クライオジェニックが今回どういった戦法に出るかも関わってくるが、シャルフジンをはじめとして無理をしてまでハナ主張のタイプは不在
京浜盃からダービーまで続いた超ハイラップにはならない・・と思っていたが大雨の影響で水の浮く不良馬場だけに思いの外ペースは上がる可能性もある
気付いたら激流というのは考えておきたい

そんな中で御神本Jに戻るトーセンエルドラドや園田バウチェイサーが行く流れかペイシャエスが労せずハナ切りが叶えばこの3頭による先行集団

園田の走りを見てもノットゥルノはスイスイ走れる外めの方が良さそうで跳びの大きさ的にも大井は合うはずでこの馬あたりが4番手外なら絶好のポジションになるかも

おそらく大久保龍勢2頭はこの辺りを見ながらレースを展開するがブリッツファングは内に押し込められると辞めてしまう可能性があるので池添Jはゲートからの進路取りにはそれなりに工夫が必要

ハピはゲートで失敗しても取り付く脚が速いのでどこで取り付くか2度騎乗して強さとクセを把握している藤岡佑Jの匙加減一つだが、ブリッツファングが前を楽に行かせてしまうような形になるとかなり幼さを残すハピの悪い面が出てしまわないか心配なところはある
初ナイター、初大井馬場と課題は大きいが力を発揮なら順当に勝利へまっしぐらか

セキフウは距離面に少し不安が残るものの不良までなった馬場で我慢して乗れば恵みの雨となる可能性もあるので、大久保龍勢をヒットマンスタイルでマークするだけで結果は出そう
課題としては不振の再内枠で出遅れがちの騎手で出すに出せない展開になった時だが、園田での兵庫JGで内でどん詰まりながらもこじ開けてコンバスチョンに勝利した内容は決して侮れない

コマンドラインとリコーヴィクターが共に川田Jと真島Jという大仕事やりがちコンビでどういう乗り方をしてくるか読みにくいが、少波乱を起こすには十分な騎手だけに軽くは扱いにくい

あとは前が止まることを祈って乗った時のクライオジェニックの急追があるかどうか



[各馬について]
1.セキフウ JRA デムーロ
海外2戦→ユニコーンSを経てのローテと距離延長に加えて再内枠を見た瞬間にまず馬券内を考える必要は無いと思っていたが、距離不安はこの水の浮く馬場が味方した場合に前が崩れれば捌き次第で怖さはある


2.キャッスルブレイブ 船橋 仲野
昨年のキャッスルトップで名を上げた陣営が虎視眈々と2匹目のどじょうを掬いにきた
ダービーもう少しやれるかな?と思っていたので案外な結果だったし更に相手が上がるここではやや期待薄かも


3.ハピ JRA 藤岡佑
全てのレースで数字以上に楽勝続き
まだちゃんと走っていないので噛み合えばこの世代で敵がいないくらいの素質は秘めていそうだがレース前もレース中も幼さを出すことがしばしば
個人的にはよほどの不利がなければブリッツファングとの同厩での一騎討ちもしくはこちらの圧勝になると見込んでいる
◎ではなく◉でも良いかな?くらいの自信はある


4.トーセンエルドラド 大井 御神本
この馬場が活かせそうな候補ではある
前走あまりにも内容が無かったので御神本Jの思い切った騎乗でも有れば見せ場を作るだけのポテンシャルは持っていそう


5.コスモファルネーゼ 大井 藤本
先々かなり良いとこまでいきそうなセンス
ここに来て充実しているし前がやり合ってくれれば現状の末脚でも怖さはある
問題はここまでのメンバーレベルの経験が無いのでどこかで重賞級のメンバーを経験しておければ良かったか


6.ブリッツファング JRA 池添
ノットゥルノを完全に子供扱いした兵庫CSの内容が秀逸もノットゥルノが待つとこを待てず自滅したようなレースでもあるので、相手が一頭だけに絞れるかどうかが課題になるかも
立ち回りのうまさが問われたコーナー6回の園田コース→底力が問われるコーナー4回の大井コースなので、押し込められるような場面なくレースを進めればハピが不発でも大久保厩舎に新たなタイトルをもたらしそう


7.ペイシャエス JRA 菅原
距離延長を歓迎する声が陣営から聞こえてくるがこれまでのレース内容を観ると果たしてそうか?と疑問が勝つ
右回りのレースでスムーズさを欠いた時に脆いイメージがあり、しぶとさが身上の馬なので何度もつつかれたり一気に来られた時に武器のしぶとさを活かせるかどうか
伏竜Sのように並んで脚色が一緒になった場合にはこの馬の持ち味は活かせそうだが、セキフウ同様にここを勝ち切るにはユニコーンSまで使いすぎた感はある


8.クライオジェニック 大井 安藤
意外性でなんとかしても不思議なし
思ったようなハイペースにならずほぼ平均だった東京ダービーであれだけの脚を使って追い込んできたのだから極端な競馬が合うということと、オカルト要素にはなるが7枠の恩恵もあったか


9.アイスジャイアント JRA 三浦
水の浮いた馬場に望みを託す以外に前走と前々走から何かを求めるには厳しすぎる
あそこから巻き返せたとて馬も精神的に凹みすぎると立て直しは容易じゃないと思う


10.リコーヴィクター 大井 真島
一冠には名を刻むと思っていたくらい個人的には道営時から高評価だった馬で休み明けからそこそこ走っていたものの成長力の問題なのか強気に乗りすぎた分なのか圏内に届きそうで届かない内容が続く

ここで一発を期待するには相当高い壁が立ちはだかるが水の浮く馬場は決して悪くないし、真島信者とまでは言わないが南関で最も好きな騎手(高配当をプレゼントしてくれた)なのでこの乗り替わりで後方ポツンでもしてくれないか期待を込めている


11.バウチェイサー 兵庫 笹田
一つ一つ課題をクリアしていく新子厩舎
完敗した相手に再戦となるが前に行くスピードはこれまで2度のダートグレードで証明済み
前で運んでどこまで耐えれるか馬券は別にして応援したい


12.ガルボマンボ
高知で徐々に序列を上げて重賞初制覇を高知優駿で果たした時は感動したし南関クラシック戦線の重賞で好走してきたコスモポポラリタ、アイウォールといったあたりを地元の利があったにせよ競り負かしたのだから近年の他地区代表馬としては最強レベル・・とはいえここは相当なメンバー相手で検討は祈りたい


13.コマンドライン JRA 川田
来年のダービーで予約するとルメールが2歳の時にリップサービスしたくらいには乗り味が良い馬で母がアメリカG Iウィナーと期待はできそう
何よりも川田将雅、いやカワダユウガだから買うくらいのイメージでも良いかもしれない

ディープ産駒で今日の馬場は追い風にも感じるし配当が跳ねるなら来てほしいが、初ダートがこれだけ揃ったJpn1ともなると普通は厳しい


14.ノットゥルノ JRA 武豊
この馬場はできれば避けたかったんじゃないかな?というイメージが強い
良馬場なら自信の3番手だったが滑る馬場は芝もダートもあまり良さそうな走りはしていない
園田→大井のコース替わりでコーナーの回数も減って直線距離が長いのは大きなプラス
でも兵庫CSの鞍上のリードから推察するに手が合っているとは思いづらい



結論
◎ ③ハピ
◯ ⑥ブリッツファング
▲ ⑩リコーヴィクター
△ ⑧クライオジェニック
△ ①セキフウ
△ ⑬コマンドライン
△ ⑭ノットゥルノ

基本は③→⑥→印の馬
抑えも⑥→③→印の馬
③⑥→①⑧⑩⑬→③⑥


※あとは夢馬券
真島&安藤はこういう水の浮く馬場で追込の馬を持ってくるイメージが強く今日もなかなか極端な騎乗結果になっている
夢を買うために⑧⑩あたりから流して買ってみる馬券も用意する

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