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引きこもり、HSP持ちが警察官になるとどうなるのか?

こんにちは。ヒロシマです。
今回は、私が警察官として実際に働いてみてよかったことであったり、こんな部分は大変だったなということについて共有したいと思います。

警察官になるまで

警察官のお仕事についてお話しする前に、なぜ私が警察官になろうと思ったかというところから話したいと思います。

私は、小中学生時代のいじめ、大学時代に人間不信による引きこもりを経験しました。これについてはまた別で書いてみたいと思っています。

そんな過去があり、大学時代も順風満帆とは程遠い生活をしていました。大学にもなかなか登校することが出来ず、教授から研究室にお前の居場所はない!なんて罵倒されて泣いたこともありました。人づきあいが苦手という感覚はなく、多少の引っ込み思案程度にしか考えてはいなかったのでこの経験はかなりつらいものでした。留年していたこともあり、教授に罵倒されながらもなんとか卒業という道が見え始めたころ。やはり次に見るものは就職。教授からはお前なんか就職しても重大なミスを犯す、とか、人間関係うまく行かないとかさんざん言われていました。(とはいえ、教授自体も変わっている人ではありましたが…)
私はいつか私のことをいじめていた人やこのようなことを言う教授のことを見返してやりたいという気持ちが強くなりました。(実は人生で初めて反骨精神というものが生まれたのです。)
自分が強い人間になってどんな人にも負けないメンタル、フィジカルを作ってやろう。そう思っていました。
そして社会に貢献できる仕事、と思い、その時の私の頭の中は警察官でいっぱいになりました。
このようにして私は結構安易に、警察官を志したのでした。

警察学校から現場へ

都道府県警察をいくつか受験しようやく某県警から内定をいただきました。この時は正直自信しかありませんでした。警察官になるということで、自分が強くなったように感じ、ほかのこともうまく行くようになりました。

無事大学も卒業し、警察学校に入校となりました。

警察学校の入校式当日、指定の時間に行くと大声での挨拶。何度もやり直しをさせられている人もいて、大変そうだなと思いながら私は一発でクリア。大声にはとても自信が持てました。
その日実は指定の時間よりも早く警察学校に到着した学生がいて。その学生たちは呼び出されてこっぴどく叱られていました。予定の時間よりも早く到着することで迷惑になる場合もあるからとのことでした。初日からかわいそうです。
この辺りから自分の変化に気づき始めました。大人数も大丈夫だなとか、怖い人がいても対処できそうだなとか。確実に変わってきているようで安心しました。。。(もしここで無理ならすぐにやめてるよね)
ノリが良すぎる人、体育会系の人など、苦手な人はたくさんいました。しかし意外だったのは、そういった人だけではなく、静かな人、メンタル弱い人いろいろな人がいました。そんな感じだったので私も安心できたのかもしれません。

たくさんの法律の授業、武道、教練の中で鍛えられた私は、なんと6か月の課程を修了し無事に卒業することが出来ました。何人も辞めていく人を見ましたが、警察官として働いていくという自覚が足りなかったかそもそも合わなかったのかどちらかだと思いました。メンタル的な問題で辞めていく人もいました。私の人生で最大級の自信を得る機会となりました。
警察署に配置され交番で勤務するようになりました。交番での勤務は警察学校でのきつい訓練より私は大変と感じました。
警察官という仕事は基本的に受け身の仕事です。事件、事故があれば現場に行き処理をする。この繰り返し。私はこの受け身の仕事に嫌気がさしました。大変な仕事なので、警察官はたばこ、酒、遊びにお金を使うし、口調、態度もでかい人が多い。この環境に私は適応することが出来ませんでした。
ただ、学びも多く、対人でのコミュニケーションスキル、体力、忍耐などは人生最大まで高められたと思います。それに加えて、怒られている時、嫌味を言われている時のスルースキルが身につきました。これが1番の収穫です。HSPの特性を持っているため人の言動には過敏に反応してしまいます。スルー出来ればどれだけ楽だろうか。。。といつも考えていましたが警察官として働くことで徐々にですが慣れてきました。

警察官の退職を決意

正直、この仕事を60歳まで続けるのかと思ったときに、それは違うと思ってしまいました。もちろん素敵で良い仕事です。人のために働けるというのは私にとって最大限の喜びでした。でもその喜びがいつか自分の中で悲嘆となってしまい、大学時代と同じようにうつ傾向になってしまいました。
上司や先輩、同僚に迷惑をかけ続けることも申し訳なくなり退職しました。

退職の時に「お前みたいなやつはほかにも仕事たくさんあっただろ。警察にこだわる必要はない。そもそもなんで警察官になったんだ。」と皮肉いっぱいに言われたことは今でも忘れません。
どこで仕事をしても変わった人がいるのは間違いありませんが、人の人生の選択を間違っていると全否定する人だけは許せません。

これからは楽しく仕事をしていこうと決意した時でした。

結論として

HSP持ちの私が警察官になってどう変化したかですが、良かったこと悪かったことについて簡潔にまとめていこうかと思います。

良かった点
・メンタルが結構鍛えられた(人に何か言われてもあまり気にならない)
・体力がついた(普段運動していなかったので)
・スルースキルが身についた

悪かった点
・予想はしていたがうつっぽくなった
・かっこいいイメージの警察官のブラックな部分が見えた
・自分はこういう仕事は長い目で見ると向いていないことが分かった

このような感じとなりました。
他にも柔道黒帯とか、救急法とか。たくさんのことを教えてくれた警察には感謝です☻

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