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私が絶対に自殺しない理由

私は自殺しない。絶対にしない。親から貰った身体だからだとか、命はかけがえのないものだからだとか、そんな言葉だけの薄っぺらい戯言を信じているからではない。私の『今』は親のエゴが文字通り生んだ肉塊が歩んできた無為な時間の積み重ねでしかないし、命はかけがえのないものではない。いくらでも生まれいつでも終わる。その中の一つでしかない自分が死んでも決して世界は変わらない。決して変わらない。決して。

私は人生の中で何度か自死を考えたことがあるが、とある事件、事件と呼ぶにも相応しくない本当に小さな出来事をきっかけに絶対に、絶対にそんなことはしないと誓った。正確にはその意思が揺らぎそうになるたびにこの出来事を思い出し、踏みとどまっている。最初に言っておくが命の尊さに気づいただとかそういう薄ら寒い美談ではない。命など自分で価値を見出せなければそれは既にゴミだ。犬も漁らない腐肉だ。

本当にくだらない。

しかし自死を躊躇わせる出来事。こういうことになるのならば血反吐を吐いて苦しんでも生きていた方がマシだ。と思う様な出来事。

人間の薄気味悪い習性についての話だ。

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私は遊園地にあるパンダの乗り物と同じなので、お金を入れると動きます。さ、お金を入れてぴんくチャンを動かしてみよう!今度はどんなえげつない動きをするかな??