今とは違う昭和の音楽事情

今は音楽を聴こうと思えばYouTube等で簡単に聞ける時代ですけど、昭和はちょっと違います。
音楽を聞こうと思うとレコード、TV、ラジオで聞くしか手段はない。
もちろんカラオケボックスもなく、飲み屋さんにしかカラオケはなかったと思う。

ラジオはあまり聞かなかったので詳しくはないですが、リクエストとかも今とは聞きたい本気度が違ったと思います。
少年時代というのはお金がなく、レコードを買えない。
じゃあどうするかというと、カセットレコーダーにカセットをセットしてTVから録音する訳です。
当時はビデオも一部の富裕層しか持ってなく、凄くでかい機器だったので、カセットなんです。
ただ、TVの音だけじゃなく周りの雑音も入るので、家族に「静かにしろ」と指示を出さないといけない。
親が咳払いでもしようものなら、軽蔑の目で睨むことになる。
そして録音したものを聞くんです。

もう少し時代が進むとレンタルレコード店というものができまして。
ミュージックトマトジャパンという番組で見た曲を借りに行く訳ですけど、曲名も歌手もあやふやで分からない時があって、店員に説明して探したり苦労したものです。

他に昭和あるあるとしては、TVの音楽番組。
夜のヒットスタジオはおこちゃまは寝てる10時からなので分かりませんが、ベストテン、トップテンは時間の関係上1番しか歌わないんです。

そして当時の歌をたまに車なんかで聞くと、1番は完璧に歌えるんです。
ただ2番になると急に口ごもって歌うことができず、ふふふーんって鼻歌に変わる。
2番の歌詞がさっぱり分からない。

これが昭和や。

だからどうした…