いじめっ子のきもち


#創作大賞2024
#エッセイ部門

小学生低学年のころ、ひどいいじめを受けている子がいた 
漫画みたいないじめられ方だった
机に死ねってかかれてぐちゃぐちゃに倒されていたり
暴力を振るわれたり 物を取られたり
私はその子を守りたかった
正義の心を持っていたから

ある日、泥水に浸かったその子の靴をやっと見つけて
その子のところに持っていった
ありがとうって言われるとおもってた
怒って靴を投げられた

どうして?

何度も繰り返した だって、怒る理由が分からなかったから
でも、結局受け取ってはもらえなかった

そのこと私は友達だった よく遊んだ
一緒にいじめられて、暴力を振るわれることもあったけど
正義の心をもっていたから、つらくなんてなかった

小学校中学年になって
友達がいなくなった
理由は多分 いじめられっ子の子が男の子で
もう遊んでくれなくなっちゃったから

思春期がきちゃったんだ
お友達はあと、お花とうさぎだけだった
でも、うさぎは四年生の時に死んじゃった

そして、女の子の友達ができた
私はとても気が強くて
毎日その子と喧嘩した
つらくはなかった だってそれでも遊んでくれてたから

小学校高学年になった
私は,その女の子の友達にいじめられた
トイレに閉じ込められたり、暴力を振るわれた
何でかわからなかった
辛かった
先生には言うなって言われて
悔しくて言わなかった

しばらく経ったら、いじめはなくなった
また遊んでくれた
嬉しかった
でも、その子が低学年の男の子をいじめ始めた
私もいじめてしまった
もういじめられたくなかった
ひとりぼっちになりたくなかった
助けてあげて,怒られたくなかった
いじめられっ子が泣き始めて、もうやめようよって言った
それだけだった
私は何もしなかった
私はいじめっ子になった
私は弱かった
ごめんなさいもいわなかった

小学六年の頃、友達だったあの男の子がまたいじめられていた
机が倒されて,酷い悪口が書かれていた

私はあの子の机を直さなかった

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?