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読むべき本はあらかじめ決まっている/決めていた

8歳の時に学校の図書室に入り浸るようになった。

でもね、とてつもなく偏食的だった。

最初の瞬間だって鮮明に覚えている。部屋に入ってまず全体を見渡し

向かって右手の一番上の棚にあった一冊へと歩み寄った

あの瞬間。

手にしたのは「ポンペイ最後の日」

映画化もされた、かなり古い作品らしい。

一読した時の衝撃ったらなかった。でもって

後に石膏を流し込んで犠牲者たちの型取りができているなんて

ほんっとにびっくりした。

タイプカプセルじゃあるまいし、と思った。

図書室に行くたびに何度も何度も読み返し

何度も何度も貸出手続きをした。先生が訝しく思うくらい。

あと、向かって左手の一番上の棚にあった

「大草原の小さな家」 ローラ・インガルス著も

偏執的に読んでいた。これは自分でも買って家でも読んでいた。

シリーズになっていたけど、読み返したのは一作目だけ。

後にドラマ化されてこれにものめり込んだ。

家では百科事典を読むのが好きで、美術と天文のばかり。

幼少期に読んでいたものは何かというのを再検討すると

自分がどういう人間なのか、そもそも何に興味があるのか、

ということがクリアになるような気がしてる。

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