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2020/05/19 いつかの今頃/タイムスリップ

友人から届く葉書はバリエーション豊かだ。今日届いた葉書は、去年彼女が撮った躑躅の写真だった。同じものを見ていても、撮影する人によってどう切り取るかが変わってくるから、写真はおもしろい。それが身近な人であるならなおのこと。

今日はずっと家にいて、空の写真くらいしか撮っていないので、昔撮った写真を振り返ってみた。5月は毎年新緑が多い。躑躅も確かに撮っている。珍しいものでいくと、前任校で担当していた茶道教室で先生が生けられた芍薬があった。あとは実家に顔を出したときに撮った犬たちの写真も出てきた。

もう戻らないが、写真の中には残っている。記憶は、仕舞い込んでしまっていつも思い出すというわけではないことが多いけれど、写真で見ると一瞬でタイムスリップする。具体的な何かは薄れたとしても、そこにあった気配のようなものを思い出す。

四条大橋で待ち合わせをしたのも新緑の頃だった。

ああ会いたいなと思う。

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