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2020/05/21 偉大な背中/やさしさに包まれたなら

昨日の先輩との話を反芻しつつ出勤する。そうすると途中でその先輩とばったり会った。これも何かの縁なので、反芻していたことなどを話しながら歩く。

直接的な業務の話ではなく、誰かとまじめに仕事の話というか姿勢というか、そういうものについて話をするのは実はすごく久しぶりのことかもしれないと気がついた。それこそ、ちょうど昨日思い出していた2010年の頃はそんな話をよく深夜の居酒屋で繰り返していた。そのときの感覚に近いかも。

人の仕事ぶりに刺激を受けるということで話していて、その先輩と意見が一致したのは、我々にはこの人のような仕事ができればいいなと素直に言える、追いかけるべき偉大な背中が身近に見えていることのありがたさだ。その背中の主とはH師匠なり。
これまで色んな方と仕事を一緒にしてきたけれど、同じ教科でファンになるほど凄いなと思ったのは、今の職場で出会ったH師匠が初めてだ。人柄も、仕事ぶりも抜群で、とにかく頭の回転が速い。しかも仕事の手間を惜しまず楽しんでやっている。そういうしなやかに偉大なお人なのだ。

そのH師匠は今日我々のところへ来て「見て見て」とおっしゃる。それは高2現代文・中島敦「山月記」のための配信用授業動画。先輩と3人でゲラゲラ笑う。ものすごくおもしろかった。ぐだぐだ言わず、おもしろい授業しないとなと嫉妬ちょっぴり、気持ちを新たにする。

職場でしかできない締切ありの仕事を片付けたら18時を過ぎた。電車も、乗り換えで通る梅田も人が多くて驚いた。思っていたより早いペースで街は動き始めているのかもしれない。

いつもの飲屋でおばんざいをいくつか包んでもらう。大将が錦巻をおまけにつけてくれた。前もそうやって別のものをくれた。女将さんの料理がおいしいのはもちろんだけれど、こういうちょっとしたことに表れる大将夫妻の人柄も、店が繁盛する所以なのだろうと思う。

わたしがその人たちに何ができるわけでもないのに、先輩もH師匠も飲屋の大将夫妻も親切にしてくれる。友人もそうだ。ありがたいことだ。わたしは彼らに何ができるだろうか。わたしは他の人のために何ができるだろうか。何かできているだろうか。そんなことを考えながら、小鯵の南蛮漬を食べた。

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《2020/05/22 補記》
飲屋のおばんざい、写真には写っていないけれどきゅうりとわかめの酢物も入っている。その酢物に茗荷の千切りが和えてあり、歯応えよく風味も爽やかでとてもおいしかった。最近酢物を好んで作るので、次は自分でも試してみたい。


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