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2020/05/17 継続することの難しさ/君沢ユウキ「お部屋で喋らNight?」

4月17日(日)から、俳優の君沢ユウキさんは毎晩俳優仲間をひとり(ビデオ通話で繋いだ状態で)ゲストに迎えて1時間の配信番組を放送している。番組名は「お部屋で喋らNIGHT?」という。毎晩配信していて、昨夜が第30夜、30人目のゲストが登場した。相手によって、真面目な演劇談義であったり、ただただふざけるだけだったり、内容は様々だ。

自分が観た舞台の出演者しか分からないので、昨日までに出演した30人のうち知っている俳優は半分にも満たない。しかし、その分、新たに名前を知った俳優は今後どこかで名前を見かけたら、きっと「あの時の人だ」と親しみを持って作品に臨めるだろう。だから、このひと月、君沢さんにはいい機会をもらっていたのだと思う。

そもそもこの番組は、緊急事態宣言を受けて、あらゆる舞台が延期や中止となり、家からも出られない中、俳優(君沢さん)が緊急事態宣言解除される日まで「演劇の灯火を消さないために」始めたものだ。お家時間を楽しく、ハッピーにするために。

第20夜ゲストの植田圭輔さんが話していたことでもあるのだけれど、「毎日続けること」はとても難しい。ただふざけているように見える1時間の裏には、配信スタッフがいて、事務所のひとが先方と交渉をして、色んな人と一緒に番組を作っている。それを毎日違うゲストを迎えて行うのだから、素人でも簡単でないことは分かる。タモリ氏が長く続けたテレビ番組《笑っていいとも》を思い出す。そんな大層な例を出さずとも、毎日欠かさず続ける大変さは容易に想像できる。わたしはそんなにまじめに物事を続けられる質ではないからだ。だからこそ、明るく軽やかにファンの前に登場し続ける君沢さんがとても眩しく、素敵に見えるのだ。

本当に感心しきりだ。視聴者だけでなく、ゲストに楽しんでもらえらように、毎度趣向を凝らす。ふざけているようで、聞き上手。相手に対する大いなる共感がある。そして、「幸せは分けると増える」と恥ずかしがらずに話すことや、相手への敬意や好意をまっすぐに伝えられる率直さが美しい。君沢さんは周囲を喜ばせることにためらいがない。ファンが多いことや、何より共演した人が口を揃えて「君沢はいい奴」と言うのがよく分かる。

君沢さんの言葉に触れるたび、わたしも彼のように周囲を明るくできるようになりたいと思う。自分にないものに対する憧れは強い。

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