ダイヤルアップ

2020/02/01 新たなつながり

当時はまだ親元にいたけれど、自宅にインターネットを引いたのはいつだったか。ダイヤルアップ回線で、あの「ピーガガガ……ザー」みたいな音がした。電話代がかさまぬようにこまめに回線を切ったり、深夜の電話代定額の時間帯に接続したりした。

自分の書いたものが活字になるのが嬉しくて、子供の時分から家にあったPCを我が物顔で使うようになっていた。父の勤め先にPC好きの人がいて、その人のお下がりを使えるようにしてもらったのだ。正確な型番は分からないけど、NECの98シリーズ。5インチでペラペラのフロッピーを入れるドライブがあった。OSはMS-DOS。ワープロソフト「一太郎」が入っていたので、日記やとりとめのない散文、詩を書いていた。

その後、富士通のPCに乗り替えて、そのうちインターネットも自宅に引くようになった。当時使っていた携帯電話がJ-Phoneだったので、プロバイダはYahoo!にしたのか、適当に決めたのかあまりよく憶えていない。こうして書きながら思いだそうとしたけれど、思い出せない。とはいえ、せいぜいここ20年ほどのことだ。

最初にYahoo!で契約して以来、SoftBankに名称が変わってもずっと同じプロバイダできたけれど、随分前から携帯電話は別のキャリアを使うようになっていたので、利用するメリットが全然なかった。しかし、電気・ガス・水道と並んで、もはやあるのが当然になっているネット回線をいちいち変更するのも面倒で、ずっとそのままにしていた。

昨年末にiPhoneを新調したときに検討して、年末にプロバイダを変更することにした。昨日がSoftBank最後の日だった。それで、今日配線のやりかえをしたのだけれど、なんとSoftBankのモデムを外すだけ。それ以外は、今までどおり。設定が面倒だと思ってずっとそのままにしていたけれど、こんなに簡単だったとは、衝撃。あまりのあっけなさに笑ってしまった。

目に見えるものではないけれど、この記事は新しい回線に乗って、インターネットの海へ向かう。そういう表現自体もはや古い。でも、些細なことだけれど、新たな流れに乗ると思うと、ちょっとわくわくする。

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