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「子供の国」で生きるということ

「大人の国」と「子供の国」があるとしたら、いま、日本はたぶん「子供の国」なのでしょう。

「緊急事態宣言を早く出せ!」
「自粛させるなら補助金をよこせ!」

これは「子供」の言い分です。「子供」は、命令されたり、褒美をもらうのが大好きなんですね。

それが悪い、と言っているわけではありません。「子供」は弱く、守られることなくして「大人」にはなれません。だから、「子供」を守るのは、いつも正義です。

問題があるとすれば、この国の圧倒的多数が「子供」であることを自ら望んでいる、ということでしょう。「子供」のポジションを選ぶ人ばかりで、「大人」の立ち位置に立とうとする人が少ない。

うーん、まあ、「日本は」と書きましたが、実は欧米諸国も、現れ方が違うだけで、同じような問題を抱えているようにも見えますね。(「現実」よりも「強いリーダー」が絶賛されているようですしね。知らんけど)

ともあれ。

大人である、ということは、自分の判断で自分を、そして自分が守るべき「子供」を守る、ということです。「国の命令に従う」というのは、大人が、自らが「大人」であることを放棄して、より大きな「大人=国家」に身を委ねることです。

いま、とても残念なことがあるとすれば、僕にとってはそのことに尽きます。なぜ人は、子供であることを選んでしまうのか、という問いです。

僕は、この状況においても、できるなら、自分の判断をもう少し押し通したい。でも、判断を委ねざるを得ない状況であることも理解はできる。その葛藤の中で、日々の判断をしています。

思い起こせば、震災のときも、似たような状況がありましたね。

今の状況では、
(あまり多数派ではなさそうですが)
僕と同じような葛藤を抱えている方もいらっしゃるでしょう。ささやかながら、そういう人たちにエールを送りたいと思います。

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