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最も身近なイノベーション

概ね半年に一度、学生時代に某喫茶店で
知り合ったメンバーとの定期会合を
25年以上続けている。

メンバーはいずれも、私の尊敬する
友人(先輩)。

理系もいれば文系もいる。
大学教授
一流メーカー勤務
某独立行政法人勤務
大手金融機関を経て起業した経営者
コンサルタント
といった面々。
私は外資系メーカー/商社勤務なので、
ほぼ全員業種・業界がかぶらない。

この会の良いところは、自分の知らない
世界を毎回これでもか、これでもか、と
学べる
ところ。
頭の中が、良い具合に撹拌される。
初耳の単語や人名、コンセプトが出て来る
ので、調べるとまたそこで世界が広がる。

昨日がその会合であった。
皆さん働き盛りの年齢ということもあり、
最近は出席率(滞在率)が低めだったの
だが、昨日は久々に高い出席率・滞在率と
なり、お互いの近況を語り合うだけで
あっという間に時間が過ぎ去った。

それぞれの分野で、しっかり地に足の
着いた仕事をしている皆さんから、
直接コミュニケーションで得られる
情報というのは、何にも代えがたい。
こういった付き合いを大切にすることで、
自分の中に化学反応が起こり、
「イノベーション」というほど大それた
ものまで行かずとも、非常に有益な
気付きが得られたりする。

この時、重要だなと思うことがいくつか
ある。
一つは、偏見を持たずに聴くこと。
ついつい自分のフィルターを通じて聞く、
つまりは自分の解釈を付け足してしまう
ということをやりがちだ。
しかし、自分の専門分野でないことを
教えてもらうのだから、変なフィルターは
極力外しておきたいもの。

もう一つは、Giveの精神である。
いい話を聴いて終わり、ということに
せず、自分が持っている情報で皆さんにも
有益になりそうな話は、頑張ってGiveする
ことである。
Give & Take でなく、Give & Give の精神で!
などとよく言うが、正にそれだ。
自分なりに、議論や会話に付加価値を足せる
ように背伸びすることで、自分自身の頭も
フル回転し、結果として自分が得られる
ものが間違いなく増える。

こうやって、異質な者同士が混ざり合い、
侃々諤々やることが、イノベーションの
種につながるということを毎回実感する。
そんな話をする中で、よくよく考えたら
夫婦というのも異質な者同士だと改めて
気が付いた。

ある意味、子どもというのは、
異質な者同士が混ざり合った結果
生じる(笑)わけで、
家庭というのは社会における最も
身近なイノベーションの場だ。

長い間夫婦でいると、
「またこのパターンか・・」
嘆息を漏らさざるを得ないこともある。
しかし、お互い異質な者同士、あきらめずに
コミュニケーションして、イノベーションを
起こしてやろう。
そんな気構えでいればよいのだと、
妙に腑に落ちたのだった。

己に磨きをかけるための投資に回させていただき、よりよい記事を創作し続けるべく精進致します。