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フレームに惑わされない

7月に北海道旅行に行った際、
十勝にある「六花の森」という
六花亭が経営しているガーデンに
お邪魔したときのこと。

美しい丘とその上にあるオブジェを
眺めることのできる位置に、
大きな額縁が設置してありました。

ちょっとオブジェが見づらいと
思いますが、こんな感じです。

ガーデンに設置された巨大額縁@六花の森

アートとして非常に面白い見せ方、
展示方法だなと感心しました。

このフレームのあるなしで、
風景から受け取る印象は
かなり変わってきます。

やはりフレームが存在すると、
フレーム内のものに意識が集中し、
フレーム外のものを捨象することに
なりますよね。

逆に、フレームがなければ、
見るべきところがどこにあるか、
焦点が定まらないかもしれません。
と同時に、どこまでも自由に
風景に遊ぶことができる
ことも
真実でしょう。

この「フレーム」、人間はみな
知らずしらずのうちに目の前の
事象に勝手に適用していることが
多い
のではないでしょうか。

「メガネ」と言い換えても
良いかもしれません。

いずれにしても、
自分の都合の良い見方、
自分にとって手慣れたやり方、
長きにわたり習性となっている
変え難い思考のクセ

などと言い換えることのできる
ものを、多くの人が身に付けて
いると思うのです。

ローソンの仕事に一時関わっていた
ことのある方が、「Loppi」の色を
変えたときの逸話
をこちらで紹介
していました。

ローソンといえば「青」が
ブランドカラー
ですよね。
「Loppi」というのは、店頭にある
情報端末ですが、元々この機械の
色はローソンカラーの青だったと
いうことです。

社内の人たちは、
「Loppiの色は当然青」という
思い込みが強く、いざ「Loppi」を
もっと多くの人に使ってもらおうと
アイデア出しをするにしても、
端末の色は青、という「常識」に
誰も疑いすら持たなかったらしい
様子が紹介されていました。

そこに、社内常識に染まっていない
筆者が、使用率を上げたいのなら、
Loppiをもっと目立つ色にすれば
よい、というアイデアを持ち込んだ
そうなのです。

実際に、色を赤に変えただけで、
随分と経営改善に寄与した
とのこと。

「フレーム」「色眼鏡」「常識」
呼ばれ方は色々ありますが、
こうしたものをいつの間にか
身に付けてしまっていることを、
まずは自らがハッキリと認識する
ことが重要ですよね。

そして、必要に応じて、これらを
さっさと外せるようになる
ことが、
より一層重要ではないかと
感じた次第です。

己に磨きをかけるための投資に回させていただき、よりよい記事を創作し続けるべく精進致します。