「NHK 技研公開2024」に行ってみました
世田谷区砧に、NHK放送技術研究所、
通称「技研」があります。
その技研が、年に一度一般公開の
イベントを実施しているとのこと、
ご存知でしたか?
今年は、5月30日(木)~6月2日(日)、
つまり今日までの4日間の会期で、
「技術で拓く メディアのシンカ」
というタイトルの下で実施中です。
VR(仮想現実)や、4K/8Kといった
高解像度テレビなどの技術に、
特段大きな関心を寄せているわけ
ではないこの私が、
なぜこのイベントにやって来たか。
きっかけは、単に高校時代の友人の
投稿をSNSで見かけたことでした。
今話題の「イマーシブ」(没頭・没入)
体験ができる展示が気になったところ、
ここ数日のNHKの番組でも、中の様子を
軽く紹介していたため、より興味関心が
高まったという顛末です。
そのイマーシブ体験ですが、
『できるかな2030』
というタイトルで、巨大なスクリーンと
素晴らしい音響設備の部屋にて行われて
いました。
3分ほどの映像は、そのままでも十分に
楽しめるクオリティ。
ただ、今回のウリはあくまでもゴーグルを
つけて「イマーシブ」な体験をすること。
15分~20分ほど待ったでしょうか。
意外とスムーズに順番が回ってきて、
こちらのゴーグルとコントローラーが
置かれた席へと案内されました。
お姉さんが、一通り使用方法を伝授して
くれます。
ゴーグルをつけずに観た場合は、
ただ一つの視点(カメラ目線)による
映像を観られるだけなのですが、
このゴーグルを装着すると、
バーチャルワールドの中を上下左右に
動き回って、様々な視点、目線にて
映像世界の中に遊ぶことができる、
そんな趣向でした。
3分ほどの間、すっかり没頭・没入し、
コントローラーで一生懸命上下左右に
駆けずり回っておりました。
このゴーグルは、今後も益々小型化し、
高性能化が進んで行くものと思われます。
今はまだ、身に付けたまま移動するには
大きすぎますし、バッテリーのもちも
心配なところではありますが、早晩
「ウェアラブル・デバイス」として
誰もが当たり前のように身に付ける
未来が近付いている、そんなことを
感じさせてくれる展示でした。
他の展示で気になっていて、
TVでも紹介されていたのが、
こちらの技術です。
「ディフォーマブル・ディスプレイ」
即ち「変形可能なディスプレイ」。
ディスプレイは普通、フラットですよね。
それが、曲面でも画像、映像を映せて
しまう、そんな技術なのです。
現時点では、これらの写真のように
粗い画像、映像しか映せていませんが、
一度方向性が定まってしまえば、
どんどん技術が進化していき、
あっという間に驚くべき世界への
扉が開かれるのでしょう。
こうした新しい技術というのは、
マーケティングや商品開発で使われる
言葉にすると、いわゆる「シーズ」
つまり「種」です。
この「シーズ」のままでは、
ほとんどの人にとっては無価値。
「シーズ」をお客様の「ニーズ」と
結び付けることができた先にこそ、
価値が生まれます。
何に使えるか分からないながらも、
情報として頭の中に入れておくことで、
後々イノベーションのきっかけになる
可能性だってあるかもしれない。
そんな気持ちで、正直なところ私自身
全く詳しくない技術分野の展示を観て
回った次第です。
公開は本日まで。
スタンプラリーで右のメモパッドが、
アンケートに答えれば更に左の
「ノック式半永久鉛筆」ももらえます。
お時間あれば、お出かけになってみては
いかがでしょうか?
己に磨きをかけるための投資に回させていただき、よりよい記事を創作し続けるべく精進致します。