おやつカンパニーのベビースターがコラボスニーカーを出す意味
先日、シャインマスカットをいただいた。
近年、大人気を誇っているブドウ品種だ。
皮ごと食べても、きちんとむいても、
どちらにしても滅法甘くて美味しい。
食後のデザートと、おやつの時間とで、
あっという間に食べきってしまった。
リモート勤務が増えて、おやつを食べる
機会が減った。
会社にいると、何かと頂き物があって
それをおやつにいただいたり、
疲れて来るとついオフィスグリコの
品物に手が伸びたりしがち。
それが、自宅にいると大分抑制が効いて
いるのである。
私とは真逆で、家にいるとついつい
おやつに手が伸びる、むしろ伸び放題、
というような人もいるかもしれない。
いずれにしても、自分の心の強さが
問われるところである。
子どもの頃は、「3時のおやつ」という
キャッチフレーズにダマされて(?)、
おやつは必ず食べるものだと頭の中に
インプットされていた。
これは、文明堂の有名なテレビCMの
効果であろう。
そんな「おやつ」を会社の名前に
冠しているのが、おやつカンパニー。
三重県津市が本拠のメーカーだ。
「ベビースターラーメン」を販売して
いると言った方がなじみがあるかも
しれない。
このベビースター、誕生が1959年と
いうから、既に60年以上の歴史を持つ
ロングセラー。
そんなベビースターが、一風変わった
施策を打ち続けている。
「おやつの常識を超える」
と題して、ベビースターならではの
オモシロいコラボ企画を、
いろいろな業界・いろいろな場所・
いろいろなシーンで展開している
のである。
8月2日は「ベビースターの日」と
なっており、その日に新しい企画を
発表している。
私が最初に目にしたのは、「第8弾」
の企画。
原宿にあるスニーカーショップ atmos と、
Adidas傘下のReebokとのコラボによる
『ベビースターラーメンスニーカー』
を9月3日から限定発売するとのこと。
https://www.atmos-tokyo.com/lp/reebok-babystar
この企画、ユニークだし、話題性は
豊富なのだが、何を狙っているのか
今一つ意図が分かりづらい。
そもそも、そんなスニーカーが本当に
売れるのか?!と半信半疑。
もう少しあちこち見ていたら、
こちらのPRリリースに行き着いた。
「第8弾」というのは、てっきり毎年
色々やり続けて今年が8年目なのかと
思いきや、今年だけで既に「第1弾」
から「第7弾」まで連打していたのだ。
そこで一貫させているテーマが、
「おやつの常識を超える」
だったのである。
このテーマの下、ベビースターが
これまででは考えられないような
カテゴリー、場面、場所において
露出されるように意図しての企画
なのだ。
この企画の背景にある情報も、
彼らはPR Times経由で発信している。
既に100%に近い認知率を誇るブランド
だが、競合する商品も多く、指名買い
されるほど興味・関心が高くはないと
いうことらしい。
そこで、常識の枠を超えるアイデアで
露出を図ることにより、
元々認知していただけのところから、
積極的に興味や感心を持ってもらえる
よう働きかけ、
売場で手が伸びる確度を上げようと
いう試みなのである。
色々熟慮した上での施策ということは
理解できた。
これが実際にどの程度消費者の行動を
変えるか、結果が気になるところである。
己に磨きをかけるための投資に回させていただき、よりよい記事を創作し続けるべく精進致します。