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プリングルズよ、お前もか!

昨日、「シュリンクフレーション」
別名「ステルス値上げ」について
書いたところ、「引き寄せの法則」
発動
である。

かなり久々に、ポテトチップスを
食べたいとの家人のオーダーに応え、
コンビニでプリングルズを買った。
サワーオニオン味だ。

あの細長い筒に入った、おなじみの
パッケージを見つけてレジに行き、
会計を済ませて持ち帰った。

家で、家族が蓋を開けたところが、
冒頭の写真。
入っている量が少ない!
少なすぎる!
スカスカにもほどがある!

上の空間が、3割は言い過ぎにしても、
2割以上は確実に空いているように
見える。

当然ながら、同じことに気付いて、
憤っている人も多い様子。
こちらの記事などは、非常に共感して
しまう内容だった。

以前はP&Gが販売していた
このブランド。
10年ほど前にケロッグがM&Aで
引き継ぎ
、今に至る。

10年前は158g入っていたものが、
2015年以降に110gに減り、
2022年秋以降は105gになった
とのこと。
今回私が買い求めたのは、確かに
105gだった。

パッケージの紙筒の高さがもし
同じだとすると、これだけ量が
減れば、スカスカになるのも
当然だろう。

紙筒の直径が短くなっているよう
にも見受けられるので、その分は
若干かさが増えるかもしれないが、
やはりスカスカになるのは避けられ
ないはず。

価格をすんなり上げる訳には
いかない
気持ちは、もちろん
痛いほど分かる。
ただでさえ、他のポテトチップスに
比べて高めの価格設定。
上げれば販売量がガクッと落ちる
リスクを考えると、ステルス値上げ
しか方法がない、そんな風に結論
づけたのだろう。

しかし、ステルス値上げを行えば、
確実にブランド価値を棄損する
短期的には逃げおおせたとしても、
中長期的には確実にしっぺ返しを
食らう

消費者はそこまで馬鹿ではない
実際のところ、実に賢い
メーカー側の浅知恵など、
容易に見抜いているものだ。

そういう賢い消費者が、たとえ
多数を占めていなかったとしても、
彼らによるクチコミがじわじわと
広がる。
ましてやSNS全盛の現代、
「じわじわ」どころか、一気に
情報が拡散することだって当然
ありうる
のだ。

Honesty is the best policy.

正直であることが最良の方法。
「ステルス」的なアプローチでは
なくて、最初からあけっぴろげ
行く。

値上げせざるを得ないなら、
正当な理由をきっちりと説明する。
それで納得してもらえないようなら、
そもそも企業努力が足りないのでは
ないかと疑う。

間違っても、「正当な理由」の代わりに
「苦しい言い訳」「不誠実な言い訳」と
ならない配慮が必要だ。
誠実か否かなど、いともたやすく消費者に
見抜かれる
のだから。

故・稲盛和夫さんの、
「製品の価値を正確に認識した上で、
量と利幅との積が極大値になる一点
であり、なおかつ
お客様が喜んで買ってくれる最高の
値段
」こそが「値決め」であるとの
言葉を、じっくりと噛みしめたい。


己に磨きをかけるための投資に回させていただき、よりよい記事を創作し続けるべく精進致します。