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トイレの蓋の自動開閉機能は必要か?

最近、友人がFacebookの投稿で、
標題の「問い」を発していた。

私も、以前からこの機能は本当に必要か
疑問視していたこともあり、
私と同じ疑問を持っている人がいるのを
確認できて「あぁ、やっぱり!」と
思ったところだ。

比較的高級なロケーション、
ホテルや百貨店などのトイレで、
この自動開閉機能が付いているケースが
多い。

私の実家のトイレにもこの機能が付いており、
自宅用でもそこそこ普及しているようだが、
我が家で数年前にトイレをリフォームした
際には、費用対効果が全く見込めないと考え、
即座に「不要!」と判断した。

この自動開閉機能が、消費者にもたらす
ベネフィット(メリット)
は、
一体何であろうか?

トイレの蓋を開けることが、そこまで
面倒な状況というのが、今一つピンと
来ないのであるが、それでも何とか
想像を巡らせてみた。

1.手に荷物を持っていて開けられない

男性の場合、一瞬便利かも、と思ったが、
このケースでは、トイレの蓋を開ける前に
そもそもズボンのチャックを下ろせない。
女性の(+男性が座って用を足す)場合、
これまたパンツを下ろせない限りは用を
足せない
ので、このケースは具体的な
メリットにならない
気がする。

むしろ、一旦蓋の上に荷物を置いて
態勢を立て直したい場合だってある
だろうに、蓋が開いてしまったら
わざわざ閉めなければならない羽目に
陥るデメリットすら想定できる。

2.漏れそうで一刻も早く用を足したい

男性の場合、便座も上げないといけない
ので、あまり時間の短縮にはならない。
なったとしても僅か1秒程度のことだ。
女性の場合であっても、僅か1秒程度の
短縮にしかならない事情は同じだろう。

3.蓋を触らずに済む

特にコロナ禍以降、この「衛生」ニーズは
根強くあることが推測される。
トイレは雑菌の宝庫ゆえ、極力それらの
雑菌に触れずに済ませたいわけだ。

とはいえ、結局便座には座ることになる
訳で、蓋を手で触りたくないような人で
あれば、きっと便座を除菌シートで拭う
などの対応もしたいだろう。

自動開閉機能では、手で触らないで済む
ことは実現できても、お尻の方までは
対応できないわけで、なんだか中途半端
感じが拭えない。

4.かがむのがつらい人にとって楽

腰痛持ちなど、特に老人にとっては、
かがむのがつらい状況にある人も多いと
思われる。
そういった場合には、何度もかがむ必要が
なくなる分、確かにメリットとなりそうだ。

5.トイレに歓迎されている気持ちになる

機能的ベネフィットのみならず、
情緒的ベネフィットをも提供する
のが
この自動開閉機能なのだ!
などと言われたら、
「おー、なるほど!」
と一瞬は思うかもしれない。

より高度なベネフィットを提供して、
お客様の感情に訴えかけるのだ!
などと言われれば、それらしく聞こえない
こともない
が、トイレにそこまで求める
人がいるなどということがあろうか?
(いや、ない。と思う。)

6.自動で閉まると衛生面と節電面でプラス

開く方にばかりフォーカスを当てたが、
実際のところは、閉める方も重要なの
かもしれない。
閉め忘れても自動的に閉まってくれる
ことで、雑菌が空間に飛散するのを防ぎ、
また特に冬の寒い時期は温感便座の節電
にもつながる。

ということで、くだらないネタながら
割と真面目に考えてみた。
4つ目と6つ目のメリットは、確かに大切
かもしれないが、世間一般に普及させる
べき価値まであるかは判断が難しい、
というのが結局の個人的な見立てである。

己に磨きをかけるための投資に回させていただき、よりよい記事を創作し続けるべく精進致します。