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「マーケティング」の定義刷新

去る1月25日に、
日本マーケティング協会
「マーケティング」の定義
なんと34年ぶりに刷新したと
いうニュースを見ました。

詳細は、上記のアドバタイムズ
詳しいのですが、ここでは内容を
引用しながら、少しばかり紹介を
していきたいと思います。

まず、そもそも34年前にどのような
定義がなされ、最近まで使われて
来たのかというと、こちらです。

(マーケティングとは)企業および他の組織 1) がグローバルな視野 2) に立ち、顧客 3) との相互理解を得ながら、公正な競争を通じて行う市場創造のための総合的活動 4) である。
1)教育・医療・行政などの機関、団体などを含む。
2)国内外の社会、文化、自然環境の重視。
3)一般消費者、取引先、関係する機関・個人、および地域住民を含む。
4)組織の内外に向けて統合・調整されたリサーチ・製品・価格・プロモーション・流通、および顧客・環境関係などに係わる諸活動をいう。

できるだけ細大漏らさずに定義しよう
という意欲が感じられるとともに、
それがかえって分かりにくさあるいは
とっつきにくさを生んでいる、
そんな評価が可能かもしれません。

では、先月刷新された定義の方は
どんなものなのかというと、
こちらです。

(マーケティングとは)顧客や社会と共に価値を創造し、その価値を広く浸透させることによって、ステークホルダーとの関係性を醸成し、より豊かで持続可能な社会を実現するための構想でありプロセスである。

第一印象としては、新しい定義の方が
大分とっつきやすくなった
のかな、
というところ。

そして、使われているキーワードが、
より現在の状況にマッチ
したものに
なったとも言えそうです。

アドバタイムズの記事中で、
協会理事長恩藏直人さん
新定義の意図や狙いを解説して
くれているのを読むと、
一言ひとことが選ばれた背景には
様々な深い議論が行われた
ことが
伝わってきます。

この定義を更に分かりやすくすべく、
私なりに「整理」「分解」して伝えると
こんな感じになるでしょうか。

骨組みとしての主語述語:
 マーケティングとは(主語)
 構想でありプロセスである(述語)

マーケティングの目的
 より豊かで持続可能な社会の実現

具体的な活動
 ・価値の創造
 ・価値の浸透
 ・顧客や社会との関係性醸成

お客様が「価値」を感じてくださる
モノ・サービスを創り出すこと。
そして、そんな「価値」をお客様に
お渡しし、享受してもらうこと。
そうすることで、お互いの関係性を
太く、長くしていくこと。

この一連の流れを仕組み化できるよう
「構想」し、その「プロセス」を
なぞること
がマーケティングという
ことになります。

学者だけでなく実務家も多数入って
作られただけあって、新しい定義の
方がすんなり分かりやすく、
使い勝手も良さそう
に思われ、
ホッと胸をなでおろしました。

私自身がマーケティングの定義を
説明する必要がある場合は、
例えばこの記事にあるように、

マーケティングとは、市場をつくること。

という、小学生でも理解できそうな
言葉
で行うようにしています。

もちろん、これでは厳密性が圧倒的に
不足しますし、言葉は簡単で分かった
ような気にはなりますが、具体性にも
欠けるため、結局のところ分からない、
となりかねない点は認めざるを得ません。

なので、「市場をつくる」とは
一体どんなことなのか、もう少し
かみ砕いて補足説明をする
そんなスタイルでやるのですね。

この度、旬な定義が紹介されたのを機に、
私自身のスタイルも活かしつつ、
新しい定義の方も積極的に活用して、
マーケティングがいかに世の中で
重要な役割を果たす存在か

これまで以上にアピールしていきたい。
そんなことを考える次第です。

己に磨きをかけるための投資に回させていただき、よりよい記事を創作し続けるべく精進致します。