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「逆さま」で注意を惹く

一昨年の12月に、春日井製菓
「プリンキャンディ」という
商品が、左右反転のパッケージ
デザイン
を採用していたことを
記事にしたことがあります。

これと同種の試みを、
セブンイレブンで発見しました。
今回はカンロ「ザ・ストロング」
というグミです。

自分では買わなかったので、
代わりに格闘家の伊澤星花さん
Xでポストしていたものを貼りますね。

この通り、文字が完全に左右反転
しておりました。

グミ売り場でこれに遭遇した際に
最初に目に飛び込んで来た一瞬、
韓国あたりから輸入して来たグミ
なのかな?
という考えがよぎり
ましたが、さにあらず。

このパッケージは、
大いなる「賭け」だと言えます。

多くの消費者は、売場において
何かを購入する判断をするのに、
ほんの数秒しか割いてくれません

この秒数は、もちろんどんな商品を
買うかによって大きく変わります。
家電製品とか、洋服とか、それなりに
値の張る商品であれば、時間をかなり
割いてくれます。

しかし、グミを含む菓子類となると、
単価も比較的低いですので、
いつも購入するものが決まっている
場合であれば、わずか数秒しかかけて
くれないでしょう。
そうでない場合でも5秒から10秒
せいぜい20秒といったところでは
ないでしょうか。

そんな短時間のうちに、
購入する気持ちになってもらう
には、
読みやすく、理解しやすい方が
良い
はずなのですよね。

上記に紹介した記事にある通り、
パッケージは
「Stop、Hold、Close」
という機能を担ってくれます。

最初の「Stop」させる機能については、
この左右反転パッケージは非常に
強い力を持っていると言えるでしょう。
何といっても、この違和感
「ん?なんじゃこりゃ?!」
となりやすいのは言うまでもありません。

しかし、「Hold」して「Close」する
ためには、どんな商品なのか、
その商品が自分に合っているのか否か、
即座に判断
できない限り
移り気な消費者はすぐに売り場を
離れてしまう
でしょう。

左右反転しているだけに、
これが何かを理解するのに手間取る人が
続出する
のではないかと考えると、
かなりリスクが大きいと考えた次第です。

ただ、恐らくは、カンロも売上を狙う
というよりは、PR効果バズって
認知を伸ばす効果
の方を期待した
商品投入のような気がしてなりません。

というのも、3月9日「裏グミの日」
(9月3日が「グミの日」で、その反転)
に合わせた企画だという観測がある
からです。

実際、早速ネットで話題にしている人が
多数いらっしゃいました。
XとTikTokから一つずつご紹介を。

ネットにおける話題性から、
どこまで購入へとつなげることが
可能なのか
、未知数ではありますが、
しばしお手並み拝見といったところ
でしょうか。



己に磨きをかけるための投資に回させていただき、よりよい記事を創作し続けるべく精進致します。