橋渡しをするのがマーケティング
川の流れに邪魔されて、
向こう岸へと渡れない。
大海原に邪魔されて、
隣の島へと渡れない。
船で行くのも良かろうが、
橋を渡して行くも良し。
顧客のためを考えて、
より良き方を選ぶべし。
シャレで七五調の文にしてみたが、
読みやすく感じていただけただろうか?
自分の現在地と、行きたい目的地。
その間に横たわる、海や川。
目的地へたどり着くには、何らかの
方法を用いて、海や川を渡らなければ
ならない。
船を選ぶか、橋を渡すか。
ボートのような小舟にするか、
大舟にするのか、
モーターが付いているのか、
帆船なのか、、
船と一口に言っても色々なチョイスがある。
橋を渡すにしても、簡易なものから
本格的なものまで、バリエーションは
かなり多岐にわたるだろう。
マーケティングというのは、
この「橋渡し」にとても似ている。
自分たちが提供することのできる
商品が出発地点。
その商品を使ってくれるであろう
お客様が目的地。
これら二つの地点をつなぐこと、
それこそがマーケティングである。
間に濁流が勢いよく流れていたり、
潮がぶつかり合って渦を巻いていたり
するかもしれないが、そこを越えて
橋を渡すのである。
まずは、どこに橋を渡せばよいか、
場所を選ぶところからスタートだ。
自分たちの商品を、橋を伝って
届けるにしても、断られてしまっては
忍びない。
必要とされるところに届けるには、
どこに橋を渡すかが重要だ。
向こう岸にいる「お客様」に、
自分たちの商品でなにがしかの貢献が
できるのか、それを問う必要もある。
「お客様」の問題解決ができなければ、
商品を届ける意味がない。
どんな橋を渡すのか、それを考えるのも
大変だが重要だろう。
強固な橋でないとダメなのか、
まずは簡易な作りでもOKか。
「お客様」に信用してもらえなければ、
橋を渡ったところでUターンさせられる
かもしれない。
そうやって、色々なハードルを越えて
橋が出来上がり、自由に往来ができる
ようになる。
そこで、ようやく商品が滞りなく売れる
ようになる。
言い換えると、モノやサービスが売れ
やすくなるよう、お膳立てをする。
売れる仕組みを整えてやる。
決して、モノやサービスを押し付けて、
半強制的に買わせるのではない。
あるいは、無意識のうちにモノや
サービスを欲しい気持ちにさせる、
マインドコントロールのような手法
でもない。
然るべき場所に、
然るべき橋を渡し、
然るべき商品を届ける。
そうすれば、
世の中に笑顔を一つ、
また一つ、
更にもう一つと、
着実に増やして行けるのだ。