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高貴なる豚

帯広の隣町で「どろぶた」の牧場を
見学した話を一昨日書きました。

同じ日に、実はもう一件別の豚の
生産者さんにお会いしておりまして、
今日はそのことを書かせてもらおうと
思います。

冒頭にある、ちょっとシャレた感じの
フラッグに書かれた文字には、

TOKACHI Royal Mangalica
(十勝 ロイヤル マンガリッツァ)

とあります。

説明すると、
「十勝産の高貴なるマンガリッツァ豚」
とでもいう内容でして、
ハンガリー原産のマンガリッツァ種という
超高級豚肉なのです。

このウェブサイトに、
マンガリッツァ豚のことが詳しく、
熱く語られているので、
食に興味のある方は是非ご覧いただき
たいところ。

ポイントとしては、
・本国ハンガリーでも絶滅危惧種
・生育に一般的な豚の倍以上かかる
・脂の融点が低く、口ですぐとろける
・赤身も脂も濃厚で旨味抜群

といったところでしょうか。

特に味については、元々の種が猪に
近いらしく、野生的でパンチのある
味わい
だとのこと。

高級豚というと、ドングリだけを食べて
育てるイベリコ豚が思い浮かぶ方も
多いかもしれません。

ここに詳細は書けないのですが、
マンガリッツァ豚の取引価格は
結構目が飛び出るような値段でして、
イベリコ豚はもちろんのこと、
高級な牛肉よりも更に上を行きます。
それだけ希少で貴重な種なのですね。

このマンガリッツァ豚を事業化したのは、
丸勝という名の、十勝産の小豆や飼料を
取り扱っている会社。

2008年に「十勝ヒルズ」という
農と食のテーマパーク事業を始め、
その10年後にマンガリッツァ豚事業も
始めました。

美しく整備され、広々としたガーデン

小豆中心から、「農と食」という
より幅広い事業展開へと踏み出し、
未だ様々に模索を続けているところと
見受けられます。

今のところ、マンガリッツァ豚の
ブランディングはとても上手に
展開されている
と言って良いでしょう。

ウェブサイトの見せ方から、
実際の流通における取り扱いまで、
高級感を崩さずに、一貫性を保って
いる様子
が窺えます。

十勝ヒルズの売店に作られた販売コーナー
マンガリッツァを使ったソーセージやサラミ、にこごりやリエットなどを販売していました

ブランディングを担当している方と
お話し出来たのですが、
いかにこの味わい深い希少豚の
高い価値を棄損させることなく
世の中により広めていけるか

苦労されながらも懸命に取り組んでいる
姿勢が感じられました。

生産体制の確立
ブランドのことを理解して付き合って
くれる販路の開拓と維持
価格に見合う価値があることの
コミュニケーションなどなど、
課題は尽きなさそうです。

まだ本当に限られた販路しかない状況
ですが、数年内に色々な問題を解決し、
より手軽に入手できるようになることを
期待しましょう。

己に磨きをかけるための投資に回させていただき、よりよい記事を創作し続けるべく精進致します。