単純接触効果と「リターゲティング」
最近、KAPOK KNOTというブランドに
よく追いかけられている。
いつも大変お世話になっている
経営コンサルタントの
小杉俊哉先生から、
教え子が立ち上げたブランドの
アンバサダーになったという
お話を伺い、早速サイトを訪問
してチェックした。
それ以来、Facebook広告や、
Googleの検索結果、その他ありと
あらゆるサイトのバナー広告など
でこのブランドの名前を見ない日は
ないほどである。
サイトを訪問した人の「クッキー」、
要は足跡のようなものを使い、
その人がインターネット上にて
行く先々において広告を出すという
仕組みを、「リターゲティング」
とか「リマーケティング」と呼ぶ
のは、もはや常識と言ってよい
だろうか。
略して「リタゲ」と呼ばれるが、
この「リタゲ」が出始めた頃は、
本当に「気持ち悪い!」と感じた
ものだ。
今となっては、猫も杓子も
「リタゲ合戦」
の様相を呈しており、
感覚が完全に鈍っている。
あまりにしつこく追い回されると、
ブランドのことを嫌いになったり
しそうなものだ。
それでも「リタゲ」が多用される
のは、それが実際に効くから。
勿論嫌いになる人も一定数いる
だろう。
しかし、何度も目にすることによる
「単純接触効果」で、基本的には
そのブランドを好きになってしまう
のが人の本来的な特性だ。
元々、興味があって自ら検索した
上でサイト訪問をしているので、
スタート地点はポジティブな感情を
そのブランドに抱いているのに
間違いはない。
それが、ネットの世界を巡回して
いる間に、何度も何度も目の前に
現れてくると、段々と
「面倒だなぁ・・」
「まただよ・・」
という感情が渦巻いてくるのを
感じる。
それでも、やはり感情がネガティブに
振れるところまでは行かない。
これで、しばらく見なくなったり
すれば、やがて無意識下で若干の
イヤな思いはどこかへ消え去り、
「好ましいブランド」としての地位を
確立していくように思われる。
この「単純接触効果」は、
「リタゲ」で効果を見せているのは
見ての通りだが、
もっと古くからあるクラシックな
販促でも効果を見せている。
ハガキなどを使ってお客様に
ダイレクトメール(DM)を送る
時には、
「フリークエンシー(頻度)」
といって、過去に何回DMを送った
ことがあるかを送付先決定の際の
基準とするのがポピュラー。
誰彼構わずDMを送り付けるだけの
元手があれば良いが、
そんなところは少ないし、
そもそも儲けが出なければ、
DMを送る意味もない。
なので、過去にある程度の回数、
DMを送った人に絞り込んでDMを
打つことで、効果に見合うレベルに
経費を抑える必要がある。
すると、「単純接触効果」のお陰
もあって、ブランドを好きでいて
くれる人の割合が高まり、DMへの
反応率も高まる傾向があるのだ。
そんなわけ(?)で、
「木の実なのにダウンの暖かさ」
カポックというエコな素材を
活かしたこのブランド。
しばらく注目し続けることに
なりそうだ。
しばらくは目が離せない。
己に磨きをかけるための投資に回させていただき、よりよい記事を創作し続けるべく精進致します。