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おろし金マニア!?

面白い人を見つけた。
合羽橋道具街と言えば、浅草に程近い、
「調理道具なら何でも揃う」
ことで有名な場所。

その合羽橋で、日本一の「おろし金」を
売る男がいる。
飯田屋の社長、飯田結太さんである。

蝶ネクタイをして、笑顔でおろし金を
紹介している写真が様になっている。
おろし金にマニアがいるというのが、
にわかに信じ難いわけだが、合羽橋
ならば合点がいく。

かなりメディアに頻繁に出ている様子で、
今回私が知ったのも、某筋から11月に
カンブリア宮殿に出演
されるらしいとの
情報を伺ったから。
上記記事を読むと、それだけ価値のある
仕事をしているのだろうということが
伺える。

「調理器具は人生を変えられる」
「世界一テンションがあがるお店にしたい!」

なかなかに名言ぞろいである。

粉雪のようなふわふわした大根おろしを
作れるという、究極のおろし金、
『楽楽オロシてみま専科』
は、お値段 5,055円(税込)
普通は手が出ないだろう。
それでも、彼の口上を読むと、
それだけの価値があると納得するし、
欲しくもなる、興味深い商品だ。

飯田さんが売っているのは、
単なるおろし金ではない。

モノとしてのおろし金を売りつつ、
あえて大げさに言えば、
そのおろし金がもたらす「素敵な
ライフスタイル」を売っている。


彼が惜しげもなく、商品の情報を
あれやこれやとお客様に説明する
ことで、お客様はこのおろし金を
使って調理する際のワクワク感や、
できあがった最高の大根おろしで
実現できる美味しい食卓に思いを
馳せる。

飯田さんの接客販売活動が、お客様に
大きな付加価値を与えていることが
記事からビンビン伝わってきた。

この飯田さんが、座右の書にしている
本がある。

このエントリーで紹介した、
大久保寛司さんの『考えてみる』で
ある。

出版元の文屋さんのサイトに、
飯田さんのことを紹介した
「文屋だより」のバックナンバーが
あり、そこで

*******************
★『考えてみる』は
       聖書(バイブル)です!★
*******************

というPOPと共に著書が山積みで売られて
いることが紹介されていた。
何とも熱のこもったPOP!
つい興味を惹かれる人も多いに違いない。

「ビジネス詩集」という表現がピッタリな
大久保さんの『考えてみる』。
これを朝礼時に朗読して、感想を言い合う
という飯田屋さん。
素晴らしいカルチャーである。

私も本棚から引っ張り出してきて、
数節読み返してみた。
短い文章の中に、ギュッと本質が詰まって
いるような思いのする本である。

飯田さんの一連の記事、
大久保さんの『考えてみる』、
共に、是非目を通してみてほしい。



己に磨きをかけるための投資に回させていただき、よりよい記事を創作し続けるべく精進致します。