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ティッシュの値ごろ感

皆さんもトイレットペーパー、
ティッシュペーパーの買い溜めに
今回走らされただろうか?
オイルショックの頃に生まれた
自分は、これら家庭紙の商品が
スーパーの棚から消えるのを見た
のは、2011年の東日本大震災時が
初めてであった。
そして今回のコロナウィルスに
端を発する買い溜め騒動。
見事にどこの小売店でも棚から
きれいに商品がなくなっていた。

こういう非常時は、誰も価格を
大して気にすることなく、我先に
とレジを持って行くだろう。
しかしながら、平常時であれば
いかに安いかを基準に商品選択が
なされる筆頭が、ティッシュなどの
家庭紙である。
どれを買っても大した差がない、
だったら1円でも安いものを買おう、
そんな心理が働くのだ。

とはいえ、それは一般論。
ティッシュを買う消費者にも、
様々なタイプがいる。
鼻が痛くなるのが嫌なので、
ローションタイプ一択の人。
昔からクリネックスしか使った
ことがないので、浮気することなく
クリネックスを使い続ける人。
無料で配布されているティッシュ
を集めて、家で箱に入れ替えて
使っているという猛者もいる。

かなり一般的だと思われるのは、
ある程度名の知れたブランド、
クリネックスエリエール
スコッティエルモア
この辺の「買ってもOK」リスト
にあるものが、店頭で
・他より安くなっている
・特売になっている
ときに買う、という行動だ。

「買ってもOK」リストは、
人によって自覚がある場合とない
場合とがある。
実は、自分が買っても良いなと信用
の置けるブランドを、過去の経験
から意識的あるいは無意識に選んだ
リストを、大抵の人が持っている
ものなのだ。

ティッシュペーパーの価格帯は、
概ね、5箱入りで
・198円前後
・248円前後
・298円前後
といったのが主なところ。

「買ってもOK」リストにある
ブランドが、店頭で
1.普段は298円なのに、今日は248円に
なっていた!
2.248円の値札が付いており、隣にある
もう一つのOKなブランド298円よりも
安かった!
3.248円の値札に「特売!」という
コピーが印刷されていた!

というような場合、そのブランドが
レジにてお買い上げされる確率は
相当高いはず。

お気づきの通り、いずれの場合も、
ついている価格は248円である。
もし、同じ248円の価格が付いていても
1.普段から248円
2.隣のブランドも248円
3.特売コピーなし
だったならば、そのブランドがお買い上げ
される確率はガクンと下がってしまう。

つまり、自分が得しそうだと思われる
価格の商品を選ぼうと、店頭で計算を
働かせているわけだ。
そして、大抵の人はその店頭の情報のみ
で判断を下そうとするので、隣の商品
がアンカー(錨)になったり、プライス
カードに何が書かれているかで反応が
大きく変わったりするのである。

勿論、これはティッシュという商品の
特性、日常的に頻繁に使われるとか、
せいぜい数百円程度の価格であること
などが影響している。
家電製品など、耐久消費財になったり、
趣味的な商品になると、話は全然
変わってくるだろう。

賢い消費者、細かいところによく
気が付く消費者は、価格に加えて
ティッシュの入数にまで検討を
加える。
しかし、入数の話は、またそれだけで
かなりの紙幅を要する話なので、
明日以降にお預けとさせてもらいたい。

己に磨きをかけるための投資に回させていただき、よりよい記事を創作し続けるべく精進致します。