デフレの中の日本人

「井の中の蛙」
になぞらえてタイトルを付けて
みたものの、
言われないとちっとも気付かない
表現になっている orz

何が言いたいかと言えば、
デフレという環境下で
「モノが安く買えていいよね」
「でも給料が上がらないなぁ~」

などと呑気に過ごしているうちに、
すっかり世界から取り残されている
我が国が、まるで井の中の蛙の
ようだ
ということ。

こちらは昨日のエントリー。
エリエールが、トイレットペーパーの
シングルを60mから55mに短くして、
実質値上げをしていた話。
これを読んだ友人が、Facebook上で
くれたコメントが、極めて的確に
今の日本の置かれた状況を指摘して
いるなと感じ、かつ非常に生々しい
内容だったため、改めて今日取り
上げようと思うに至った。

そのコメントというのは、
自分なりに要約(意訳)すると
こんな感じである。

世界では、インフレが常態。だから給与も上がっている。
にもかかわらず、日本ではメディアの影響もあって「インフレ=悪」の信奉者が多く、エリエールがやるような実質値上げでお茶を濁すことが多い。
日本企業の駐在員より、部下となる現地社員の方が給料が1.5倍以上なんてこともザラ。
そんな「足踏み」を20年以上続けた結果、日本は相対的に「安い国」に成り下がった。
5年後には、日本の資産が外国から買われまくって「貧乏国」となっている恐れが高い。

そうなのである。
デフレというのは、消費者にとっては
モノが安く買えて一見嬉しいようにも
見えるが、それは消費者の裏の一面で
ある生産者としての側面での収入停滞
あるいは減少につながっている
のだ。

海外が着実にインフレしていく中で、
日本だけデフレが続いた結果、
日本という国が本当に「安い」国に
なっている。
ここ数年、コロナ直前まで海外からの
旅行客数が毎年のように記録更新して
いたのは記憶に新しいと思うが、
これも日本への旅行が彼らにとって
リーズナブル、お買い得に感じられる
からこそだったのだ。

コストパフォーマンス最強!
と言えば確かにそうだろう。
しかし、それだけ世の中に高い
価値を提供したのなら、
その価値に見合う対価を堂々と
得るべき
なのだ。
そうすれば、生産者側の給料も
上がり、それが消費にも回って、
健全な形でインフレとなって
景気も良くなる。

決してマクロ経済学に詳しいわけ
ではなく、それゆえあまり細かく
書き始めるとボロが出そうなので
この辺にしておくが、やはり平成
の経済政策、金融政策がどこかで
大きく間違っていたのだろう。

平成が始まって間もなく、
バブルが崩壊し、その後は
「失われた20年」
「失われた30年」

などと言われる。

令和も既に3年目、いつまでも
「失われた」などと言っている
場合ではない。
東京オリンピックを転換点として、
「安い」日本ではなく
「高い」日本へと進んでいく
ことを期待したい。


そのために、自分にできることは
何なのかも、模索していきたい。

己に磨きをかけるための投資に回させていただき、よりよい記事を創作し続けるべく精進致します。