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No.2でも見せ方次第

広告をみて、「そう来たか!」
思わずニヤリとした。
No.1をうたう広告は数多いが、
No.2やNo.3を大々的にうたう広告は
あまり見かけることはない。


今朝見かけたミツカンの広告は、
No.2であることを高らかにうたい、
No.2であることがむしろ「いちばん」
かも、とまで言い放っている。

写真だけでは字が小さくて見えない
かもしれないので、広告の要点だけ
記しておく。

しゃぶしゃぶの魅力について調査するべく、鍋料理のアンケートを取った結果の順位がNo.2だった設問が8項目もあった。
・お肉が食べたいときにいい。
・華やかな夕食として食べたい。
・特別な日やお祝いの日に食べたい。
・自分や誰かへのご褒美として。
・子供が好き、喜ぶから嬉しい。
・誰も文句を言わない・誰でも好き。
・食べている時に人の性格が出やすい。
・気まずい時・仲直りしたい時。

これだけNo.2を揃えるのは、
そう簡単ではないだろう。
アンケート調査をした結果、
本当にたまたまこれだけ沢山の
No.2に輝いたのか、
それともこうなることを狙った
結果なのか。
真相は知らないが、流石に狙って
できることではない気がする。

アンケート調査の結果を眺めて、
「おっ、しゃぶしゃぶはやたらと
No.2ばかりだな!」

と気付いたミツカン社員がいたの
ではないかと推測する。
その視点が、素晴らしい。

そして、その事実を、魅力的な
キャッチコピーと広告へと昇華
させるアイデアが秀逸である。
No.1人気は何か、そこについ意識が
行くのが人情。
それを、あえて2位にフォーカスして、
意外性を持たせた広告に仕上げた点、
目の付け所が絶妙である。

No.1はみんな知っているけど、
No.2は認知がぐっと下がる。
だからNo.1を目指せ!


そんな文脈で、PR戦略の一環として
語られることが多い「No.1」表記。
日本一高い山は富士山だが、
二番目に高いのはどこか?
日本一大きな湖は琵琶湖だが、
二番目はどこか?
意外なほどに答えられない人が
多いというのは鉄板ネタ。


※ちなみに、、、
富士山の次に高いのは北岳、
琵琶湖の次に大きいのは霞ケ浦。


しかし、No.2の要素だけやたらと
集めてしまい、こんなにNo.2
として頑張っているのは、ある意味
「いちばん」だよね、という趣旨の
メッセージには、妙に共感を覚えた
のである。

このコミュニケーションを考えた
クリエーターさんには、是非とも
座布団を「2」枚差し上げたい。


【告知】
今月下旬開始の、マーケティングの
基礎を学ぶセミナー、引き続き
参加者を募集中である。


己に磨きをかけるための投資に回させていただき、よりよい記事を創作し続けるべく精進致します。