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未来を創る「輪読」活動

毎週日曜日の朝に参加している
「読書勉強会」で読み込んで来た
『影響力の武器』を、2月25日に
ついに読了しました。

なんと、22週もの長きにわたって、
参加者で輪読+議論をして来た
との
ことで、感慨もひとしおです。

最後の第8章を読み進めた中に、
この本のエッセンスと思しき部分を
見つけました。

(略)より効率的になるために、豊富な情報を土台にした、時間をかけて行う洗練された意思決定から、より自動的で原始的な、単一の特徴だけに頼る反応へと後退することがあります。(中略)私たちが承諾の決定を行う際によく利用する情報をいくつか見てきました。それらがよく使われるのは、信頼性が最も高く、それを使えば、たいていは正しい選択ができるからです。だからこそ、承諾するかどうかを決めるとき、私たちは、返報性、一貫性、社会的証明、好意、権威、希少性という要因を頻繁に、そして自動的に採用するのです。それぞれの要因は、どのようなときにノーではなくイエスと言った方が得をするかについて、非常に信頼性の高い手がかりを提供してくれます。

『影響力の武器』第三版 P433-434

前後の文脈がないと分かりにくい
部分もあると思うので、
補足がてら私なりに要約すると、
こんな感じになるでしょう。

何らかの承諾をする(例:この商品を買いませんか?という申し出に対して「ハイ」と答える)意思決定にあたって、豊富な情報を元に洗練された意思決定ができたらベストだが、あれこれ考える手間を省いて効率よく意思決定するために、正解となる確率の高い要因を見つけると自動的に頻繁に採用する。その要因が、返報性、一貫性、社会的証明、好意、権威、希少性の6つである。

参加者のお一人が、更に端的に、
「システム1(直観的な判断)で反応する
ように相手を追い込む方法に、どうやって
対抗するか」を、具体例を豊富に挙げて
解説したのがこの本だった
、という感じに
鮮やかに(バッサリと?)斬ってくれた
のが圧巻でした。

振り返ってみれば、確かに、
どうやって相手を自然と、無理なく、
承諾させる方向へと誘導するか

具体的な事例を、豊富に、これでもか、
これでもかという調子で紹介してくれて
いるのは間違いありません。

そして、そうした誘導に対抗するには、
まずその誘導の存在を認識すること

など、どうやって魔の手から逃れるかの
ヒント
が散りばめられている本だと
言えます。

独りで読んでも、もちろん学びは多い
本ですが、これを毎回平均10名前後の
友人知人たちと一緒に声を出して輪読し、
縦横無尽に議論をぶつけ合ったことが、
学びをより深め、自らの脳に刻み込む
ことにつながりました

この「読書勉強会」が、
「未来輪読クラブ」という正式名称に
進化して、3月からはまた新たな
課題図書
に取り組みます。

この「未来輪読クラブ」を主宰する
松木憲一さんは、
読書会ファシリテーターとして
1,000回以上の実践を積んでいる
プロフェッショナル。

これまでは、所属企業の中にあって、
給与をもらいながら「業務」として
読書会の運営をされてきました。

この4月からは晴れて独立し、
読書会のファシリテーションを
主な業務としてやっていかれます。
となれば当然、ファシリテーションの
代価を受け取って読書会を運営
する
ことになるわけです。

しかし、日曜日の会に関しては、
「無料」で続けてくださる
とのこと。

これまで、社外の多様な人間が集う
日曜日の勉強会を継続してきて、
社内の「閉じた」勉強会に比べて、
ファシリテーターとしての学びが
大きい
とのご判断があり、
「研究開発」的な位置付けで、
我々参加者は無料の恩恵をいただける
ことになったわけです。

そんな「未来輪読クラブ」にご興味を
持たれましたら、主宰者の松木さんに
おつなぎしますので、
是非コメント欄にメッセージを
残してくださいませ。


己に磨きをかけるための投資に回させていただき、よりよい記事を創作し続けるべく精進致します。