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既存のイメージからかけ離れた意外な組み合わせ

大晦日の夜、NHKの紅白歌合戦を観て
いたら、ゲスト審査員の一人として
西村宏堂氏が出演していた。

氏は、アーティストであり僧侶
しかもLGBTQ活動家
一体何者?!という匂いがプンプン
する方である。

見た目のインパクトもすごいが、
その活動内容も先進的
詳しくは上記のオフィシャルページに
譲るが、2021年にアメリカのTIME誌
「Next Generation Leaders」
(次世代リーダー)

に選出された、今後の活躍が大いに
期待される方なのだ。

僧侶や神父/牧師といった聖職者は、
一般的なイメージでは、
「お堅い人」
として捉えられているだろう。

俗世間とは一線を画し、
真面目に修行に励み、
強い克己心を以て欲望を抑えながら
生きている。

だからこそ、西村さんのように
「LGBTQ活動家」などという肩書が
「僧侶」と共存するというのが、
どうにもしっくり来ない。

それがいけないなどという意味では
決してなく、既存のイメージと
あまりにかけ離れていて違和感が
拭えない
、という意味である。

もちろん、既存の「僧侶」だって、
「なまぐさ坊主」などという言葉が
ある通り、厳しい戒律はほどほどに
して、美味しいものをたらふく食べ、
旨い酒を飲み、異性との交流もお盛ん
などと言う例は珍しくない。

そういえば、先日ご紹介した
『英語でブッダ!』という本を、
少しずつ読み進めているのだが、
その中に「般若湯」(はんにゃとう)
という言葉が出て来た。

英語に訳すと、「Wisdom Water」
日本語に訳し直すと、「智慧の水」
何だか有り難そうな名前であるが、
要は「お酒」のこと

仏教徒の一般的な戒律の中に、
「不飲酒戒」(ふおんじゅかい)
いう、飲酒を禁じるものがあるそうだ。

それをかいくぐるために、
これは「智慧の水」だから
飲んでも大丈夫。
そんな、「言い訳」に使えるよう、
「般若湯」なる言葉が「発明」された
のである。

仏教の修行をするお坊さんも、
全員が全員、常に完璧なわけでは
ない
のは当然。
相田みつをさんの
「だってにんげんだもの」
ではないが、お酒を飲んで憂さを
晴らすこともあるだろう。

戒律は、あくまでも、修行して
「悟り」を得る上で守った方が
良いのは間違いないが、守ること
自体を目的化する必要はない

考えることもできる。

お酒を飲むことは、自分の体に
とってあまり良くないと自覚を
しているのだが、やはり「好き」
なので、私自身なかなか止められ
ないでいる。

無理に止めて、変なストレスを
感じる位なら、「智慧の水」ゆえ
むしろ多少は飲んだ方が良い、
などという「言い訳」を盾に、
飲めるうちは楽しみたいなどと
思った次第。

話題がすっかり逸れてしまった。
西村さんのような「意外性のある
役割の掛け合わせ」
は、個人の
ブランディングを行う上で、実に
効果的
である。
最後に、そんなオチを付け加えて
おきたい。

己に磨きをかけるための投資に回させていただき、よりよい記事を創作し続けるべく精進致します。