妙に中途半端な「セルフサービス」のうどん屋さんでモヤモヤした話
富士登山で訪れた富士吉田市。
ここは、「吉田のうどん」といって
うどんが名物になっている。
この「うどんPR活動」が、なかなか
興味深いのであるが、それは他日に
譲り、今日は某店舗で実際にあった
ケーススタディ。
ちょっと小腹を満たそうと、
3名でササっと入ったうどん屋さん。
まず最初に券売機で支払いを済ませ、
チケットをカウンター越しに渡して、
席に着いてうどんの到着を待つスタイル。
「セルフサービス」
という文字が躍っており、
お冷の用意と後片付けについては
自分でやらなければならない様子。
注文した料理を席に運ぶのは、
お店の人がやってくれる。
さて、水を各自持って、
透明なパーテションで区切られた
席に着き、待つこと数分。
3名分のうどんを、店員さんが
大きな黒いお盆に載せて運んできて、
一番手前のメンバーの席に置いた。
この後の展開が驚き。
てっきり、
「○○うどんをご注文の方は?」
などと聞いてくるのだろうと
構えていたら、
「お片付けの際は、このお盆に
全員分載せて、お持ちください。」
とだけ言って、踵を返したのだ。
確かに「セルフサービス」と
大きく書いてあるお店ではある。
しかし、せめて注文した料理を
一つひとつお客様の席に置く位は
やるべきなのでは?
そんなモヤモヤが湧き上がる。
「セルフサービス」で徹底したい
なら、最初からカウンターに取りに
来させればいい。
その方が、余程一貫性がある。
妙に中途半端な「セルフサービス」
なのだ。
お盆一つに、3人分を載せて持ってきて、
そのお盆は客に預けっぱなしだ。
これもまた中途半端である。
どうせなら、1人に1つお盆がある方が
席を汚される確率がグンと減るだろうに、
などと要らぬ心配が頭をよぎる。
それよりも、1度に複数人数分の料理を
運べる店側のメリットを重視しているの
かもしれない。
そんなわけで、利用する客側の立場から
すると、なんだか中途半端さが目立ち、
首尾一貫していない印象だった。
今振り返ると、恐らくは、店側が少ない
人数で切り盛りするために、できるだけ
お客様に協力させる(面倒を押し付ける)
という点で首尾一貫させているのだ、
そんな風に結論せざるを得ない。
それならそれで、
「お客様にご不便をおかけします」
と開き直りつつ、それだからこそ
「美味しいうどんを安く提供できます」
という風にストーリーを成り立たせて
欲しいところ。
お客様の視点に立って、サービス提供を
定期的に見直すことで、首尾一貫性の
欠如がないかを確認したいものだ。
ではアンケートを!
というのが安易な対策だが、
イヤな思いをしたお客様ほど、
アンケートには回答などしてくれず、
二度と来ないという形で意思表示
するのが通常である。
ミステリーショッパーを使うなどして、
自らの欠点を真摯に探り、対策を施す
べきと考える。
己に磨きをかけるための投資に回させていただき、よりよい記事を創作し続けるべく精進致します。