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「オクリレーション」というコンセプト

高校時代に所属していた
バスケットボール部のOB会で、
幹事をしている都合上、
様々な関連行事に出席する
ことがあります。

周年行事を取り仕切ったり、
生徒たちの試合見学だったり、
卒業を祝う会にお邪魔したり、
といった具合。

そういう場で、諸先輩方から
何度となく話を伺ってきて、
私自身後輩たちに確実に伝えて
いかねばならないと思っている、
我が部の伝統
があります。

それは、

「恩送り」の精神

なのですね。

「ペイフォワード」という言葉に
置き換えても良いでしょう。

要は、先輩方から受けた恩は、
先輩に返す必要はない。
代わりに、後輩たちにその恩を
送りなさい。

そういう精神を指しています。

この精神を以て、後輩たちに
恩をつないでいくことが、
更なる恩の拡大再生産を促し、
部全体の気風を良い状態に保つ
役割を果たしてくれていると
感じている次第。

「送る」は「贈る」でもあります。
「贈る」すなわちギフトは、
巨大な規模を誇る市場
であることは
ご存知でしょうか?

矢野経済研究所調べでは、2023年の
ギフト市場
は、11兆円弱もの規模
のぼるとのこと。

ギフトというのは、いうなれば
「ハレ」の消費ですよね。
ついつい財布の紐も緩みがち
なる人が多いでしょう。

そんなギフトの市場を、また少し
変わった視点で眺め、新しい造語と
共に世の中にレポートとして
リリースされているのを見つけました。
広告代理店大手の博報堂グループが、
このサイトで説明をしてくれています。

「オクリレーション」とは、
「オクル」(贈る)
「リレーション」(Relation/関係)
つなげた言葉。

ビジネスと経営に、「贈与」の視点を取り入れる。

そんなコンセプトだそうです。

「贈与」を通じて贈り手と受け手との
間に作られるポジティブな関係性
を、
「オクリレーション」と名付けたの
ですね。

レポートの中の要約部分を、
更に簡単に要約してみましょう。

より幸福な社会やビジネスをつくる上で、「オクリレーション」に着目。

日常生活において、よりよい「オクリレーション」を築くためには、
①義務感でなく、相手への「想い」が起点
②お金でなく、「時間」をかける
ことが重要。

ブランドと生活者との間でも、まずは相手に与えること、なおかつ相手を個人として捉えて贈り物をすることが、ブランドに愛着を持ってもらうことにつながる。

企業と従業員との間では、不満を解消する「衛生要因」に加え、満足をつくる「動機付け要因」を「贈与」で高めることが可能。

最後に「オクリレーション」をどのように実装していくか、簡易な方法を提案。

行動経済学やマーケティングにおける
従来の知見を、新しいコンセプトに
沿ってまとめ直したような感じ
だと
言えるでしょう。

頭の体操がてら、レポートを一度
お読みになってみるのをお勧め
したいと思います。

己に磨きをかけるための投資に回させていただき、よりよい記事を創作し続けるべく精進致します。