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来た流れには乗ってみる

月刊『致知』で、平櫛田中(でんちゅう)の
記事を読んだのは2、3週間前のこと。
記事の内容を受けて、こちらのnoteでも
10日前に少しばかり書かせてもらった。

そのわずか数日後、Facebookを何気なく
眺めていると、田中の代表作である
『鏡獅子』を見たという友人の投稿が
流れてきた。
思わず、さすがの迫力!と唸ってしまう
もので、これは「生で見たい」との意を
強くしたのだ。

この『鏡獅子』は、6代目尾上菊五郎を
モデルにつくられた、田中の代表作。
現在、半蔵門にある国立劇場のロビーに
展示
されている、高さ2mの作品である。
何と、制作に23年もの月日をかけたという、
妥協を許さない田中の真骨頂とも言うべき
圧巻の作品なのだ。

ゴールデンウィークに妻の実家へ帰省
した際、お琴の師範をしている義母が
5月4日に演奏をするという発表会の
パンフレットが目に飛び込んで来た。
そこに、つい数日前に「生で見たい」
思った場所そのもの、「国立劇場」
文字が踊っているではないか。

ということで、演奏会のチケットを譲って
もらい、パンフレットを発見した2日後の
5月4日、『鏡獅子』を見るために半蔵門へ
赴いたのである。

国立劇場の裏口から、校倉造の威容を眺めつつ正面に向かう

正倉院で有名な「校倉造」を模した
という国立劇場の威容に圧倒されながら、
記憶にある中では初めて、劇場の中へと
入る。

正面から


左側面から

美術評論家ではないので、平板な感想しか
述べることができないのだが、
やはりホンモノを生で見る体験というのは
貴重である。
この迫力。
今にも動き出しそうなリアルさ。

大きな木を削って削ってこの形にしていった、
その過程を想像することが、凡人の私には
非常に難しい。
少しの過ちが、全体を壊してしまうことを
考えると、自分だったらノミを振るう手が
震えてしまうのではないかと、要らぬ心配が
頭をもたげる。

遠目には衣装を着せているのかと思いきや、
全て木彫りの上に彩色されているのが分かる。
しわの表現も含めて、見事だ。

そんなわけで、「これは是非見たい」と
思ったところから、あれよあれよと本物を
見るに至るまで僅か2週間強。
「引き寄せの法則」よろしく、
あっさりと願いが叶ったことに驚いた。

願いは必ず口に出す、文字に書くのが大切
とは、散々説かれているところ。
そうすることで、自分の中のアンテナが立つ。
アンテナが立つと、関連する情報を受信する
感度が上がり、これまでは見逃していたかも
しれない情報を目の端で捉えたり、小耳に
挟んだりといったことが現実に起きやすく
なるのである。

こういったことをスピリチュアルな話に
結び付ける向きもあるが、
そちらに結び付けずとも、アファメーション
には間違いなく効果がある
ことを、
今回改めて感じた次第。

己に磨きをかけるための投資に回させていただき、よりよい記事を創作し続けるべく精進致します。