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みんなにフィードバック#12 ドロップアウトしたくなるとき

「もう私これはドロップアウトしてしまうわ、、と思いました」
ある生徒さんが先日おっしゃったお言葉。

英語を「勉強する」のではなくて、ただただ気持ちよく読みたいということで、毎回選んで来てくださった本から1章分や1記事を、ひと段落ずつひたすらに声に出して読んでいく、というレッスンをしているクラスがあります。

初め、レッスンを受けたいとお聞きした時は英会話かな…と思っていたのですが、お話を聞いていると、読みたいものがあるとのこと。しかも、読んで意味を考えていくというのでもなく、「気持ちよく読みたい」と。私も英語を声に出す(発音する)のが大好きなので「ええ、何それ最高!そんな要望あるのね!」と興奮したものでした。

で、そのクラスの生徒さんが先日のレッスンの開口一番「今回のはしんどかった。こんなのが続いたらもうドロップアウト」とおっしゃったのでした。今回は「日本の発酵食品」について英語で書かれた、見開き1ページあるかないかの文章でした。これまでそんなことをおっしゃったことはなかったので、一体何が違ったのかと理由をお聞きしていると、「とにかく読み進めるのに馴染みのない単語が多くて詰まる。全然すんなり読めなくて、本を閉じたきり開く気になれなかった」とのこと。「試験勉強とかをしているわけと違うんやし、気持ちよく読めへんやつはいや。」

「辛抱強さがない、ダメね」とおっしゃっていましたが、この正直さが最高なんです。音読に限らず、本当にその気持ちに沿えば良くって、しんどいことはやらなくていいんです。あ、これだったらやろうかな、と思えるものをやりたいだけやる(できれば毎日やれるものが「英語の上達」としては望ましいですが)。気が進まなくてやらなかった自分を責める必要もないです。むしろ、「これは気が進まない」というのがわかったことに拍手。なんで気が進まないのかな〜というところまで、少し観察できればより良いかもしれません。

ドロップアウトってあんまりいい印象ではないかもしれないのですが(言葉がいやよね)、しんどいな、苦痛だなと思ったらやめたり一旦停止するのが良くって、あんまりやめたことを責めないでね〜とも思います。また別の記事にも書きますが、英語もできてもいいし、できなくてもいいんです。

今回のように、今まで気持ちよくやっていたのに「ドロップアウトしたくなった」理由がはっきりしていたら、そこを変えていけばいいですね。

さて、実際に読んでみると、難しい単語ばかりではないけど、確かに「これどう発音するのかしら?」「この単語発音しにくいね」というものが多い(リスニングと一緒で、気持ちよく読むためにも、7〜8割ぐらいの単語が難なく読めるのが気持ち良さそうです)。ああだこうだ言いながら読んだり、トピックである「発酵食品」の話が割と広がったりして、最後には「最初に嫌!と思った時ほど悪くなかった。構えてた程じゃなかったわ」とおっしゃっていて、それもそれでめでたし。



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