礼は深く丁寧に

キックボクシングをしていると遭遇するのが、格闘技に対しての姿勢、価値観の違いだ。
スポーツか武道か、、、大きく分けるとそんなところだが突き詰めると、"遊びでやってる"、"エクササイズとして"、"己を鍛える目的で"、"真剣にやってます(部活動の延長)"、"殺すつもりで"、"沸る気持ちが抑えられない"…など様々あるのだ。
うちのジムは比較的緩いこともあり、私は天下一武道会のように「ワクワクすっぞ〜」ってノリで楽しんでるクチだ。そんな緩い環境こそ、「礼」が絶対必要だ。そう痛感したきっかけがある。

いつものようにスパーリングをしていた日、相手の身長が低いこともあってガンガン圧力をかけてきた。(リーチで劣る場合、ステップで距離を取るか、圧力をかけて距離を潰していく2パターンある)。俺は近くで撃ち合いするのが得意、、てか燃えるのでよっしゃっ!と思って、こちらもガンガン圧力をかけて応戦した。
俺はスパーリング中やきつい練習の時、つい笑ってしまう癖があるだけど、この時も笑っててアドレナリン全開!って感じ。
んで、練習終わった後、「ありがとうございました」って挨拶をして回るんだけど、その時さっきのスパーリングしてた人が「なんか笑ってなかった?」ってちょっと不満げに言ってきた。
普段から談笑するぐらいの人で、その時も全然嫌な感じで言ってきたわけじゃない。でも、誤解させてしまったかもなって反省した。
前にテレビで格闘家が「あいつ、ニヤニヤしやがって」とか怒ってるのを見た時も、
「え、もっとこいよ〜って認め合う感じのやつじゃないの?」って認識の違いに戸惑ったことがある。
おそらく、俺の脳内が幽遊白書とドラゴンボールに侵されて「戦いは楽しい!」ってなってるせいだと思うけど、全員が全員同じではない。同じ笑顔を見たとしても、それは全然違う景色かもしれない。
だからこそ、誤解を生まず、お互い切磋琢磨するためにも「礼」に関しては深く丁寧にしていこうと思う。

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