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【感想】漫画原作で印税1億円を稼ぐ方法: あなたのビジネス経験がお金に変わる!

こんにちは。
パインブックです。
今回は、こちら「漫画原作で印税1億円を稼ぐ方法: あなたのビジネス経験がお金に変わる!」(剣名舞)を読んだので、感想を書いていきます!

著者の剣名舞さんは「ザ・シェフ」の原作者!

こちらは2014年9月に発売された本で、「ザ・シェフ」「女医レイカ」などの漫画原作を担当された剣名舞(つるぎなまい)さんが執筆されました。

ザ・シェフは、東山紀之さんや、TOKIO国分太一さん、V6森田剛さん、三宅健さんなど出演でドラマ化もされている有名作品です。ジャニーズを押し出したかったんでしょうかw豪華ですね。
ザ・シェフの漫画の発表開始は1985年前とかなーり昔で、私もまだ生まれる前ですが、なんとなく漫画のタイトルは聞いたことありました。
今回読んだこの本に関しては、2014年に出版されているので、漫画の発表期間と比べると全然新しい内容で、本の中でもバクマンや、デスノートなど最近の漫画も例に出して漫画原作について説明されています。

漫画にはどうしても設定・内容・構成・絵柄などの流行り廃りがあって、実際ザ・シェフの絵柄は昭和感がありますが、私は結局人間が面白いと感じるストーリーは変わらないと思っています。
ザ・シェフは今読んでも人間ドラマが面白く、ハマれば原作のストーリーと作画の演出が素晴らしくどんどん読み進んでしまいます。

↓スキマで全巻無料で読めます。

むしろ、今でも長きにわたって楽しく読まれるこのような漫画にこそ、漫画の面白さのエッセンスがつまっているような気がします。
コルク代表の佐渡島さんや、ドラゴン桜の三田さんも、何度何度も「型」を先人から学ぶ重要性ついて説明されています。

ビジネスマンにオススメなのは職業漫画の原作

この本のタイトルは”漫画原作で1億円稼ぐ”と結構挑戦的なタイトル!ですが、内容的には漫画原作を作るうえでのポイント、キャラクターの作り方からネタの考え方、企画書の作り方など、他の人気漫画を例に出しながら詳しく説明されています。

実際に1億円稼ぐ方法としては、美味しんぼの原作者が推定25億円の印税を手に入れたことなどを例にあげて、「意外と簡単!」と言っていますが、さすがにそんなに簡単にはいかないだろ~!とは思いますw
ですが、紙とペンさえあれば挑戦できて、夢がある職業なのは確かです。

漫画のジャンルとしては、著者の剣名舞さんは、ビジネスマンには職業もの漫画をオススメしています。
仕事経験がそのまま題材になるからです。
私自身も銀行と証券会社での会社員経験があるので、原作者として経験を活かすのであればこの職業もの漫画がいいのかな~と思っています。

●ジャンププラス原作大賞に応募した連載部門2作は一つが居酒屋を起業する漫画です。
「ケンカ上場!!」あらすじ|パインブック🍍|note
●もう一つは、異世界モノですが、一応仕事経験を少し活かしたものにしています。
「異世界でも無一文から億万長者を目指せ!異世界ビリオネア」あらすじ|パインブック🍍|note
●他にも証券会社の職業モノも考えています。
証券会社で会社の上場を応援/審査する依頼モノ漫画をやりたいです(願望)|パインブック🍍|note

また、女性漫画原作者の需要も高いそうです。
OLやキャリアウーマンの経験や、専業主婦の方でも、女性ならではの個性・感性が武器になります。
女性の夢や願望が分かっていて、感情移入しやすいキャラを設定できるからです。
ドラマ・脚本家志望の女性はたくさんいるが、漫画原作者志望の女性は非常に少なく、競争相手がいない=デビューして活躍しやすい状況みたいですね。

漫画雑誌は7つのジャンルに分けられる

剣名舞さんによると、漫画雑誌は以下7つのジャンルに分けられるので、自分に合うジャンルを把握する必要があります。

<男性向け漫画雑誌>
①少年漫画
②青年漫画
③成人漫画
④オヤジ漫画

<女性向け漫画雑誌>
⑤少女漫画
⑥レディースコミック
⑦女性漫画

具体的な特徴や傾向、雑誌名については書籍を参照していただきたいのですが、なんとなくは区分けが分かるかと思います。

職業もの漫画であれば、基本的に③の成人漫画になります。
実際、原作者が一番活躍している漫画雑誌は③成人漫画と④オヤジ漫画だそうです。
ちなみにジャンププラスの場合は、もちろん幅広い題材を前提としているとは思いますが、あえて区分けするなら②の青年漫画になるのかなーと思います。

このネタなら必ずヒットします!

この本では、漫画原作の基本とか、ヒット作を生み出すためのポイントなどが、結構詳しく書かれています。
例えば、「一大長編」よりも「1話読み切り」の方が書きやすく企画が通りやすい、などですね。
実際に自分も、長編タイプのものと、読み切りタイプのものを書いていて、読み切りタイプの方がだいぶ書いていて楽な気がしますw
証券会社の原作は1話読み切りで考えています。

具体的なストーリー作りやネタの考え方については、書籍を読んでいただきたいのですが、本を読んでいて確かにそうだよな~と思ったことがあります。
編集者は「その企画(作品)がコミックスになった時に売れそうか?」を一番に考えていて、「これはいい企画なので見てください」ではダメで

「この企画(ネタ)なら必ずヒットします!」

と言えるレベルじゃないとダメだということです。
どんなにいい作品でも、商業的に売れないと意味がないからです。
そんなネタの考え方が、この本には書かれています。

ネタは鮮度が重要、今の時代にあったネタか?

この本を読んでふと思ったこと

この本を読めば、面白い漫画原作の作り方が分かります。
また、作り方以外にも、出版社への持ち込みの方法や、企画書の作り方などが例をもとに説明されています。
とてもオススメです。

で、私もやっぱり職業もの漫画原作を書きたいな~と改めて思いました。
そして剣名舞さんは、傑作物の職業漫画「ザ・シェフ」「女医レイカ」などを書いてるすごい人なんだな~と。

…でも、気づいたんですが剣名舞さんって、別に料理人だったわけでもないし、お医者さんだったわけでもないんだよな~と思ったんですよねw

「ザ・シェフ」は、確かに料理人ものの職業漫画ですが、他のグルメ漫画のように、詳細なレシピを記載しているわけではないし、見るからにおいしそうな見た目の料理が出てくるというわけでもありません。
調理工程なんかは、ほとんどすっとばしていることが多いですw
あくまでも、メインは料理をする人、食べる人の心の動き、人間ドラマなんですよね。
「女医レイカ」も、医療もの漫画ですが、主に人間のこころを扱っています。

剣名舞さんは、職業もの漫画ではあなたの仕事経験がそのまま題材になる!とこの本でも言っています。
それは確かにその通りで、職業もの漫画の細かい設定などは、その仕事を実際にしていた人じゃないとかけないし、それがリアリティにつながります。

確かに珍しい職業ものをかけるのは題材としていいですが、面白いのは「人間ドラマ」の方で、それを丁寧に書いていくことも必要なんだろうな~と思いました。

私自身も、そういった漫画原作が書けたらいいなーと感じます。
ではでは、漫画原作者志望の方にとてもオススメの本でした。

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