平等は不公平

先日ポストした、ジャック・ウェルチ氏の補佐官の書籍にあった言葉。要は、社員全員を平等に扱ったら、それは不公平だという話。

業績に貢献したAさんと、業績に貢献しなかったBさんが、同じ報酬で良いのか?もし同じ報酬だとしたら、BさんはAさんの貢献によって報酬を得ているわけです。Bさんはハッピーですが、Aさんはアンハッピーです。これがつづくと、Aさんは離脱するでしょう。

日本の終身雇用にもつながっていくテーマですが、日本企業はこのような平等傾向が強いと思います。外資コンサルのようなUp or Outもそれはそれで厳しいと感じてしまいますが、ただ、評価と報酬がリンクしないのはやはり不公平です。

AさんBさんの比較で、不公平感が出ることもありますが、これは個人の挑戦のモチベーションにも影響します。報酬がすべてではないですが、大きいと思います。

例えば、

A.
個人・会社の成長のため、今までと違うやり方を試し、むちゃくちゃ頑張って、すっごくつらい思いもして、何とか結果を出し、これまで以上に業績に貢献した。上司から「よくやったな」と褒められ、年収は4%上がった。

B.
今まで通りの仕事のルーティンをこなし、レビューで「今期もお疲れ様」と言われ、年収が年次昇給分の2%上がった。

どっちを取りますか。

頑張らなくてもそれなりに給料がもらえちゃう。じゃぁ、頑張んなくていいや、と思っちゃいませんか?この状況下でAを取るのはどういうセグメントの人でしょうか。超絶な愛社精神の持ち主?使命感の強い人?上司のマネジメントが上手?

平等を続けると、優秀な人材が抜けるだけでなく、残ったポテンシャルのある従業員の成長も止めかねません。いいことなんてないです。優劣をつけることはしっかり組織システムとして実行していかないと。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?