8.USB販売4

今回は、私がどのようにして大金を集めたのか、そして、どんなことをしたのか話していきます。
いつも通り、拙い文章ですが読んで反応いただけますと幸いです。

まず、どうやって大金を集めたか。答えはシンプルで、消費者金融から借金をしました。
もう、その時には私を騙した会社に目が眩み、また一緒にお金集めをしてくれた友人A君への感謝と申し訳なさの気持ちで、ひたすら必死にお金を集めました。
その際、なぜお金が必要か聞かれるのですが、ありもしないことをでっちあげ、原稿をつくり、役者を演じました。
役者を演じるというと大袈裟でしたが、本当のことではないことをつらつらと言い、お金を集めるので、自分を誤魔化していました。
お金を借りる時に、○○という詐欺が流行っていますが、違いますか?と消費者金融の人から声をかけられます。もろその詐欺なのですが、周りでやっている方が若いということや、友人もやっている、この会社は違うんだという考えになり、後戻りができなくなっていきました。むしろ、その時は本当に必死で、少しでも早く始めたい思いがいっぱいでした。
無事にお金が集まり、私はDさんと出会います。その人はNo.2の方で、Dさんと58万を引き換えにデータの入ったUSBを渡されました。
そして、そこから私は投資の勉強を始めます。投資の勉強といっても、先物取引についてではなく株についての勉強がほとんどで、あまり発展がないなぁとは思っていました。
しかし、私は就活をここで終わらせる、決めると思っていたので、ここの会社でトップに入ることを目指しました。
トップになるためにはその下の層に入らないといけません。そこに入るためにも基準があり、人を誘うビジネスや、全ての人と会うこと、決められた本を読むことなどさまざまな条件がありました。
その条件のひとつ、ビジネスは人数に目標があります。そして、このビジネスは株の勉強が終わると同時に始まります。
ビジネスの手法としては、自分の持っている連絡先を全て書き出し、この会社に向いている人、一緒にやりたい人をピックアップします。また、全体を幾つかのグループ(バイト仲間や、地元など)に分けます。そしたら、後はひたすら電話をかけるだけです。
電話をする目的は日程を決めるためで、それ以外のことは不要です。まず来させる。それがこの会社のやり方です。そして、この電話をする際、一人ではさせてくれません。必ずそばに誰かいます。今思えばおかしな話だし、操り人形のようでしたが、その時は心強いと思っていました。
しかし、ビジネスを進めていくうちに、自分の中でもさまざまな不信感が出てきます。私自身、世間体を気にする人なので、ビジネスをやるのは苦しかったです。しかし、上からの圧も多少あり、上を目指すにはやらないとなと思っていました。
しかし、私がビジネスを成功させたことはなく、被害者が私から出なかったのは不幸中の幸いでした。
この会社でば、ビジネスの他にもイベントもあり、楽しくみんなで大きくしていこうという会社でした。しかし、そんな大きい目標と夢があるのに大きな拡大はせず、普段見る人も代わり映えがなく、今考えてみるとおかしいところばかりです。
私は人を見る目がなく、すぐに信じやすいタイプなので、いい人たちだと思ってしまった以上、自力でそこから抜け出せませんでした。
しかし、私を止めてくれた別な友人がいてくれたおかげで今の自分が正直に生きていくことができています。友人、両親とても感謝しています。

次回は、私を救ってくれた友人と両親、消費者センターに助けを求めた話を書いていきたいと思います。

最後まで読んでくださり、ありがとうございます。

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