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大隈講堂説明会のオンライン配信のつれづれ

2023年5月に開催された某私大の”系属”小の説明会。会場が小学校(東京市部)ではなく、大学(山手線内側)の大講堂を指定されたことに気づけなかった保護者様でTwitterはちょっとした騒ぎになっておりました。国分寺で気づいて早稲田に移動なんて絶対間に合わないじゃん…。

私はこの講堂やキャンパスには所用で何度も通っており、そもそも小学校校舎見学の目的が果たせないこと、オンライン配信の予定も当初から告知されていたことから国分寺には行きませんでしたが、このたびオンライン説明会配信がありましたので無断転用転載にならない程度で思ったことをメモ。私の言葉で書きづらかった内容は割愛しています。

初等部の生活について

「そうじつ」のあいうえお作文ならぬ、「そうじつ」の初等部4か条の紹介がありました。
そ=そとでのマナ―大丈夫?
う=うちで持ち物しっかりかくにん
じ=じぶんからあいさつ いいきもち
つ=つねによそおい 美しく
特にびっくりしたのが筆箱にまつわるあれこれ。筆箱が整っている条件のひとつが鉛筆が小刀で削ってあること。
同様に、自分の力で登下校もしてもらうため、入学前に登校練習をするように。登下校中のトラブルは携帯やスマホに頼らず自分の力で対処することが求められています。(親御さんは登下校のメール配信サービスで確認。)
いやー、2023年に「携帯禁止」「小刀で鉛筆削り」など、ここまで言い切れるってほんま強いなって思いました。(今更の友永構文)

初等部の学習とめざす子どもの姿

初等部は一貫教育の土台。
①知的好奇心を発揮して意欲的に行動する
→低学年では「しぜんはっけん」休日に積極的に自然物と触れてほしい。
②手や頭を働かせ、価値あるものを作り出す
→人や物との関わりの中で学ぶ。小刀を使いこなすのもその一つ。
③獲得した知識や体験を確実に身に着け、積み上げていく
→運動会、学習発表会

このような環境をご家庭でも足並み揃えるとともに、手作りのショルダーバッグが必須とのことでした。1回作れば(発注すれば)済むショルダーバッグなんて、毎日の小刀に比べると大した手間ではありませんね…。

特色ある教育活動

中高等部との部活動体験やクラブ交流がある。国際理解教育では一貫校の留学生が協力するため、絶好の機会。
海外研修プログラムとして、1~3年はハワイへ。親子でハワイに渡航し、ホテルステイ。5,6年生は台湾の私立小学校と交換ホームステイ。6年生はオーストラリアホームステイ。 
夏休みや春休みの特別プログラムでは一流のものに触れられる機会があり、そのほかに希望者はスキー教室、大隈重信の旅、南三陸の旅などに参加できる。この盛りだくさん具合は天現寺の小学校ともよく似ていますね。

入試について

どこの学校も同じとは思いますが、ごく一般的な「年齢相応」のことを求められている様子でした。

感想

私の学生時代にはそもそも男子校だったし、野球が強い質実剛健な学校というイメージでした。20年以上経っても質実剛健さはやっぱり校風として残っているんだなというのが感想です。
私立小学校というと一般的には温室で大切に育てられたお坊ちゃんお嬢ちゃんが通うイメージですが、ここに関しては「かわいい子には旅をさせよ」を日々ガチで実践しているご家庭だけが受けてくださいねという印象を受けました。付け焼刃の頑張りじゃ無理ですね。「小刀くらい使いこなせなきゃあかん!」「電車を間違えた?駅員さんに聞いて帰ってきなさい!」と親が6才の子どもに指導しても家庭は円満、子どもも登校拒否にならず毎日学校が楽しみって筋金入りバッキバキの剛健一家ですよね。

そうじつにぴったりな、
『自分で道具を作り出しキャンプをしている男性のイラスト』を見つけました

結論、我が家には合わないと判断できました。迂闊に「早慶」「人気校・難関校」で選んじゃいけないと分かりました。慶應横浜vs幼稚舎の比較もしてみたいな。

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