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和書のレビュー

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#読書

こんな読み方もあるのか。ノーベル文学賞の作品を猛烈に読みたくなる1冊

「ノーベル文学賞」と聞くと、高尚すぎて震え上がってしまう人もいるかもしれない。 僕もどちらかというとノーベル文学賞を畏れている人間なのだが、『ノーベル文学賞を読む ガルシア=マルケスからカズオ・イシグロまで』を読了して、ノーベル文学賞に対するイメージがガラッと変わった。 読後は「こういう読み方をすればいいのか」とか「もっと自由に読んでいいんだ」という気持ちになり、読書欲がますます湧いてきた。 本書は、タイトルにあるとおり、ガルシア=マルケスからカズオ・イシグロまでのノー

最初の1冊にピッタリ!初めて読書する人におすすめの本【小説、ビジネス書、歴史の本】

初めて本を読むときに多いのが「最初になにを読めばいいかわからない」という悩みです。 今回は僕がこれまで読んできた本の中から「初めての読書にはこれが最適」という本をご紹介します。 読む本に迷っている人は、ぜひ参考にしてみてください。 小説を読むなら、最初は短編集がおすすめ読書というと「小説を読むもの」というイメージを持っている人も多いと思います。 やはり、小説を読むことで得られる世界の広がり方は、他のジャンルの本にはないメリットです。 とはいえ、本を読むのが初めての人

『ナナメの夕暮れ』を読んだおかげで、もう絶望せずに済みそうです。

数ページのところで、一度読むのをやめてしまった。 その理由は、はっきり言語化できる。 「達観してしまった若林なんて見たくない」と感じたから(敬称略)。 最初に湧いた感情は「残念、悲しい気持ち」だった。 人見知りとして名を馳せた(?)若林は、「世の人見知り」の味方だったから。 でも、そんな若林はもういないのだ。 そんなことを感じて、3ヶ月ぐらい本棚の肥やしになっていて、もう読まずに手放そうかと考えていた。 しかし、今日突然「なんとなくエッセイが読みたいな」と思い立