お金を払うその前に
こんにちは!豆太郎です。
またまたほぼ2週間ぶりです。笑
最近、Twitterで有料noteで航大入試やエアライン選考などの情報が販売されていることが議論を呼んでいますね。
有料noteを始め、今は有料のオンラインサロンや、本格的なスクール、予備校など「就活にお金を払う」コンテンツはいくつもあります。
Twitterでその是非については色々と議論されていますが、これについて、今回は「お金を払う」ということの意味に重点を置いて豆太郎が考えたことを書こうと思います。
はじめに
まず、前提として、豆太郎は「売るも自由、買うも自由」と思っています。コンテンツ販売者に対して批判をしようとか、就活に金なんか払うな!なんて思っていません。
ただ、こういったコンテンツは特質上、どうしてもミスマッチ、つまりお金を払って後悔、ということが起きやすいのです。
実際に豆太郎も、某予備校やオンラインサロンに課金した経験があります。その中で、「こんなのならお金払うんじゃなかった…」と思ったこともありました(もちろん役に立ったものもあります)。
必死にエアラインを目指している人ほど、「合格する可能性が少しでも高まるなら…」「これくらいの値段なら…」という思いから安易にお金を投じてしまうことも多いと思いますが、それで後悔する人を少しでも減らすために今回は書いています。
そもそもお金を払うとは?
そこから!?と言う人もいるでしょうが、少しだけ一緒に考えてみてください。笑
そもそもお金をのやり取り=売買の基本は対面で行われますよね。お店で何かを買うときは、その商品を手に取って確認することもできるし、店員さんの顔も見えます。なにより店舗という形があるので、万が一買った商品が不良品でも持っていけば対応を求めることができます。
これはある意味、商品を売る側が、商品に対して責任しっかりと負っているということになると思います。
この形であれば、購入者は、購入前後に本当に商品やお店が信用できるのか、自ら確認し、判断することができます。
ネットショッピングは?と思うかもしれませんが、確かにリアルでの対面こそないものの、それを補うためにレビュー機能があったり、利用規約、責任者や連絡先、万が一不良品だった場合の対応などがしっかりと記載してあります。また、あまり詳しいわけではありませんが、特定商取引法でルールもしっかり整備されているはずです。
つまり何が言いたいかと言うと、日頃私たちが「お金を払う」と言う行為をする際は、意識せずとも「責任と信頼」を担保として売買を行っているわけです。
ここからは、この視点で
①エアラインスクールや予備校
②オンライサロン
③有料note
をそれぞれ考えていきたいと思います。
①エアラインスクール・予備校
もっとも一般的な「売買」の形に近いのがこのグループです。彼らはビジネスとしてやっている分、責任の範囲や所在も明確にしているし、「指導」を提供することの対価としてお金を貰っています。指導者も名前を公にしていることがほとんどですね。
また、一種の「市場」が出来上がっている(つまり競合がある)ので「お金だけもらってあとはテキトーに」なんてことをすればすぐに淘汰されます。彼らはこの仕事で生計を立てていますから、簡単にそんなことはできません。
加えて、利用者の数も多いため評判を聞きやすいことや、資料請求や体験などもできることから、じっくり吟味してから入学するか考えることができます。
最大のデメリットは、やはり高額な学費や授業料で、それに見合ったコンテンツなのかというのは人によって変わってくると思います。ですが、少なくともよっぽど変なところでなければ、そこで得られる情報や指導には責任が伴っているわけで、それなりに信用に足るものだと思います。
まあ、そもそも平等であるべき入学試験や就職試験に対してお金をとって小手先の技術を教えるのはどうなの?という意見はありますが、、
これを議論し始めるとキリがないので、ここは個人の価値観による、ということで置いておきます。笑
②オンラインサロン
では、月額課金方式で運営されているサロンはどうでしょうか。
…と大分濁して言いましたが、これに関しては話を抽象化するとむしろややこしくなるので、みなさん大体お察しのように、もう「エアラインラボ」ということで話します。笑
(というかエアライン就活向けの他のオンラインサロンを知らないので…あれば教えてください)
豆太郎も実はエアラインラボに所属していたことがありますが、結論から述べてしまうと、ここの月会費は指導費などではなく、コミュニティへの入場料と捉えるのが適切かと思います。
このエアラインラボ、通称ラボは、元航空会社総合職の方がお2人で運営されていますが、その詳しい身分は明かされていません。(少なくとも公には)
そして、このお二方には本業が別にあるというところもポイントです。
したがって、上述の責任論で言えば、このお二方が負う責任の大きさや範疇は不明瞭ですし、彼ら自体に価値を見出し、指導などを求めて入会するのはユーザーとしては大きなリスクということです。(決して彼らが悪者だとかではなく、あくまでお金に対する責任という点での話です)
実際に豆太郎が入会した際も、予備校と違って特にこちらから連絡しなければ連絡が来ることはありませんでしたし、そもそも会員は100人を超えていますから、本業の傍ら一人一人に細かな指導をしてもらうことを期待するのは間違いでしょう。運営者のお二方もそこはある程度割り切っていると思います。(パイロット、CAに関してはそもそも職種が違いますし)
ただ、彼らは如何せん文才があるので、SNSで非常に就活生の心を掴みます。豆太郎自身も「高いスクールに入らなくてもエアラインを目指せる」といったような文言(細かいところ違ったらゴメンなさい)に、「スクールのような指導がこの値段で、しかもなんかすごい人たちから受けられるのか!」とある種の幻想を抱き、あっさり入会してしまいました。
これがミスマッチというわけですね。
確かにアドバイザーのような存在はいますが、それこそ彼らはお金をもらっていませんし、その多くが訓練生や内定者などです。その道に特化したスクールや予備校には、指導という点では遠く及びません。
エアラインラボはあくまで「同じ志を持つ仲間と意見や情報交換を思う存分できる場」であり、月会費はそれに対する対価として払うと考えた方がミスマッチがないと思います。
エアラインを目指したい、けどなかなか同じような仲間に巡り合えない、周りにそういう人がいない、そんな人にはよいコミュニティだと思います。
③有料note
こちらは、著者は匿名ですし、指導もありませんね。
ではどこに責任を負うのか。自然に考えれば、内容に対する対価だ、となるでしょう。
では、なぜこれがSNSで多くの議論を呼んでいるのか?
それは、「内容自体が無償で手に入るもの」だからです。
同じnoteでも、人がやらないようなことを経験してそれを基に何かを書いたり、あるいはその人しか考えつかないような物語を書いたりすれば、それは内容に価値があると言えます。
ただ、航空大や自社養成パイロットの就職試験というような、多くの人が経験したり、無償で提供しているような情報を有料にしたから、悪い意味で反響があったわけですね。特に航空業界は、実際に活躍されている先輩方が善意で多くの情報を流してくださっていますし、上の代から下に向けて無償の愛を注ぐことが1つの文化になっているので、なおさら批判の的になったように思います。
一方で、そういったまとまった情報をすぐ見つけるというのは、意外と根気強く色々検索して回ったり、知人やOBのつてを辿らないと手に入らなかったりするわけで、それが面倒だったり難しい人にとっては、情報をまとめてくれた「手間賃」としてお金を払うという考えはあるかもしれません。
しかし、noteに関してはそもそも買わないと内容が分からない以上、売る側としてはこれを逆手に取ることができてしまうわけです。売っているものの質が悪かったとしても、「関係者」「合格者」といったステータスを利用して、就活生や受験生に「この人は自分の知らないことを知っているはずだ」と思わせれば、お金を出してもらえる。典型的なモラルハザードが発生し易い状況です。
もちろん、これは理論上の話であってnote販売者が皆そうであるとは全く思いません。
しかし、それを判断することができますか?ということです。
お金をもらうという事は対価として責任を負うということ。しかし、対価に対する責任が非常に不明瞭なnoteにお金を払うことは、リスクだと考えておく必要があります。どうしても買いたいときは、それこそ、「お金をドブに捨ててでも買う」覚悟を持って買った方が良いのではと思います。
さいごに
今回は大変長くなりましたが、あくまで豆太郎の個人的な意見です。もしご意見や反論等ありましたらお気軽にコメントやDMください。
新米P訓の分際ではありますが、パイロット志望の方のご相談ももちろん無料で承ります。笑
では!
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