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TMR編集室月報23.04|3周年でした

Podcast「Temple Morning Radio(略称TMR)」編集・配信を担当する遠藤卓也の、お寺や音に関する活動月報

ラジオからRon Sexsmithの「April After All」という曲が聞こえてきて、4月の終わりを知る。
本当にあっという間に過ぎていった4月。4月1日なんて遠い昔のことのように思えるけれど、少し振り返ってみよう。


TMR/音の巡礼のこと

4月13日で、Temple Morning Radioをはじめて丸3年が経過したことになる。祝・3周年!そのことも気付かないくらいに忙しかったらしい。。。
番組は去年の後半から隔週再配信になったものの、平日毎朝の習慣を崩さぬようにエピソードを更新し続けられている。総再生回数はもうすぐ90万回
いつまで続けられるのかわからないけれど、引き続き応援していただけたら嬉しいです。


4月の音の巡礼、一番の収穫は佐賀随一のテンプルモーニング寺院として名高い、白石町 曹洞宗 佛日山 陽興寺にて高岸宗範さんによる「般若心経」を録音したこと!

陽興寺より白石町の田園風景を見下ろす

宗範さんといえば、TMR一周年記念のオンラインイベントで、Zoomを通じて「般若心経」を届けてくれたお坊さん。なかなか佐賀へ行くことができなかったけれど、ついに現地録音することができてとても嬉しかった!

佐賀では、駆け足ながら4つのお寺を巡り、武雄温泉と武雄図書館にも行くことができた。よいところ。またぜひゆっくり再訪したい。

武雄温泉 楼門
武雄図書館

他にも、4月16日に熊本県宇城市 光照寺で行われた熊本地震復興祭の法要も録音させてもらい、音の巡礼コーナーで配信したい音源は増えていくばかり、、、5月は音を編集する時間がつくれるかな。

復興祭の朝礼にて

お寺のこと

4月13日、かねてより未来の住職塾を応援してくださっている金沢の企業アイ・オー・データ機器さんにて、勉強会を開催させてもらった。
対面コミュニケーションが難しくなってしまったコロナ期間中に、オンラインの活動を多様化させたお寺さんは多かったと思う。しかしマスクも外せるようになった今、檀信徒とのコミュニケーション方法を改めて考えるきっかけになれば、という思いでつくった勉強会。
結局、会長さんまでご参加いただき(驚)、とにかくなんだかおしゃべりが楽しいゾ、みたいな感じになって、当初の意図は果たせなかったような気はするけど、盛り上がったので良しということで・笑


4月24日 名古屋ガーデンパレスで行なわれた愛知県第一曹洞宗青年会 45周年記念式典にて、講演させていただく。令和3年9月から令和4年5月にかけて「これからのお寺をデザインする会」という連続講座を担当し、その事業報告だった。
受講してくれた青年僧が学びを活かして自坊での場づくりをおこなった実践報告と、私との質疑応答。そして伊藤祥文さんとのパネルディスカッションという流れ。これから「講」をどのようにしていくべきか?という話題から、住職のリーダーシップについてに話が及び、ヒントになりそうな事例をいくつか紹介できた。
第一部では、私の連続講座と並行して企画されていた青山俊董老師による「眼蔵会」の記念講演として、老師が1時間お話しになられた。
老師のお声・お言葉を生で聞けたというだけでも、このプロジェクトに参加できて良かったと思う。
コロナで対面すらままならない中で「眼蔵会」のみならず、お寺のこれからの未来について考える勉強会を並行させた、実行委員の皆さまの努力は素晴らしかった。今後もこういったお声がかかれば尽力したい。

畏れ多すぎる並び…汗

4月26日、「新バンド結成!」のような写真(笑)にうつっているメンバーで、研修ツアーに行ってきた。

自分以外の3人に共通するのは、お寺の住職(副住職)と園長を兼ねているということ。去年から、伊豆の国市 正蓮寺をサポートさせてもらいながら実感していたのは、住職と園長を兼任することの大変さ。とにかく時間が足りない。ストレスも相当だなと思い、話し相手や情報共有の場があればいいなと考えていた。
そこで試験的に近しい方にお声がけして小さな集いを設けて(写真右端の和田智暁さん、その隣の渡邉元浄さんはTMR出演あり)、たまたま正蓮寺が企画していた研修ツアーに乗っからせていただいた。
まず本厚木のカミヤト凸凹保育園見学にはじまり園児たちの元気な洗礼をうけ、春日台センターセンターで理事の馬場拓也さんのお話しをたっぷりお聞きできた。

次に小田原に移動。曹洞宗 宝安寺が中心となって作られてきた社会福祉事業・施設をみさせていただき、現在の理事長である大水健晴さんやスタッフ皆さんの思いを拝聴した。

両者に共通するのは「必要なことをやってきた」という自負。各地のお寺でおこなわれている社会貢献の取り組みも、同様の姿勢ではじまることが多いと感じる。
宝安寺の歴史をお聞きすると、第32世住職であった村山大仙という一人の僧が、教育の機会に恵まれない子どもたちや青年男女のために特殊夜間学校と和洋裁縫女学院を設立したのが始まりだそう。仏教の教えが多くの人々の助けになってるのは、こういうことなんだなあと実感させてもらえる現場だった。
良き刺激の機会をありがとうございました。

春日台センターセンター|https://aikawa-shunjukai.jp/kcc
宝安寺社会事業部|https://houan1900.jp


取材記事|北九州市 本願寺派 西法寺

地域寺院 2023年4月号』表紙・巻頭記事にて北九州市 本願寺派 西法寺さんを取材させていただいた。
毎朝、門徒さんとともにお勤めされるお朝事に参加すべく、2月のまだ暗い早朝にお寺に向かったことを思い出す。
いつお参りしても、まるで親戚の家のような安心感で迎えてくれる西村さんファミリーの暖かな雰囲気を写真におさめられてよかった!


取材記事|秋山美智子さん(香川県 真宗興正派 慈照寺)

月刊住職 2023年4月号』講座(52)では、香川県 真宗興正派 慈照寺の秋山美智子さんとお話しした。
ご自身のおつらい喪失の経験から、ひとりの宗教者としてグリーフケアの活動に注力なさっている美智子さん。建築設計のお仕事からお寺に嫁ぎ、外の視点を活かしてお寺の広報を押し進めたという話も面白かった!(紙幅の都合で残念ながら未掲載)
美智子さんは未来の住職塾NEXT R4で学ばれたが、以降の個別勉強会へも積極参加してくれていて嬉しい。ご住職も一緒に来てくださったり。


味の巡礼

  • 中華そば処 万味(金沢)

  • 手打そば 千種豊月(名古屋・今池)

  • ど冷えもん(佐賀)

ブラックモンブラントリプルチョコレートを購入

音のこと

  • ザ・カーラ・ブレイ・バンド - 歌うのなんて好きじゃない (LP)

金沢出張の空き時間に通りかかった「レコード・ジャングル」にて購入。好きじゃないといいながら歌ってる天の邪鬼な一枚。
店主と女性店員の夫婦漫才のようなやり取りを聞きながら楽しくDIGった。


出張ラッシュから戻ると、積ん読ならぬ積ん聴レコードが待っていて嬉しい悲鳴。

  • Steve Gunn & David Moore - Let the Moon Be a Planet (LP)

アートワークも好き

  • Eddie Chacon - sundown (LP)

静かな夜に部屋でひとり聴きたい

  • Everything But The Girl - FUSE (LP)

EBTGの新譜がレコードで聴けるなんて…

  • Mark Guiliana - the sound of listening (LP)

開けてびっくりblue vinyl

以上、2023年4月のTMR編集室月報でした!

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