見出し画像

pilgryNOTE月報24.06|蓮の葉ゆらす風の中で

全国各地の宗教的な場にまつわる「音」のプラットフォーム「pilgry」を企画・運営する遠藤卓也による活動月報(「TMR編集室月報」より改題)

TMR/音の巡礼のこと

7/28(日) の午後に神保町試聴室で行われる「World Listening Day 2024」に出演させていただくことになった。岡田晴夫さん、sawakoさんへの追悼の意味合いを含むイベントとのことでMarcos Fernandesさんからお誘いいただいた。お客さんとして参加させていただくつもりだったが、よくよく聞くと出演者側らしいことがわかった(笑)
現時点で自分が何をすれば良いのかわかっていないが、お二人との思い出をおしゃべりして、岡田さんが遺してくれた音源をかけられたらいいな。自分が録音した音も持っていこう。
ご興味のある方はぜひ。詳しくは試聴室のWebページにて。


Webメディア「お寺のじかん」に連載させてもらっている「お寺さんの音景色」6つ目の記事が公開された。
名古屋にある瑞因寺での「なんでもない日の午後のおつとめ」のこと。音あり。


お寺のこと

二泊三日で伊豆と群馬へ。伊豆・正蓮寺へ着くと「おてらおやつ劇場」がやってきていた。浄土宗の劇団ひとり、こと山添真寛さんによるひとり人形劇にこどもたちは熱狂!

すぐに真寛さんと元浄さんによるアフタートークを録音して、翌朝に公開。

真寛さんが言ってた「しょうれんじこども園の子たちは(子どもとしての)純度が高い!」という言葉に大きく頷く。お寺の周辺環境も影響しているかもしれないとのこと。たくさんの園を見てきた真寛さんの実感は確かなのだと思う。

真寛さんと元浄さん

翌日は正蓮寺チームで群馬県太田市にある瑞岩寺さんへ。お寺、園を見学させていただきながら、住職・園長の長谷川俊道さんのお話しを聞くという贅沢な時間を過ごす。

その後、沼田市へ移動して病院が監修するヘルシーパーク「ソナタリュー」をご案内いただく。温泉に入って、美味しい地元野菜をモリモリ食べて、長谷川さんが描く瑞岩寺の未来像の一端を見せていただいたような気がする。お寺に温泉掘れたら、絶対にいい。

そして家に戻って、折坂悠太の新作を聴いた。「ハチス」という楽曲に、正蓮寺のこれからの風景を思う。

まるでマーヴィン・ゲイ(!)のようなサウンドも、折坂さんの語りもいい。歌詞にもすごくぐっときてしまうなあ。


そんな、正蓮寺のWebサイトをリニューアルした。

正蓮寺はお寺&こども園に関するポッドキャストをはじめるほどに、"声でお伝えすること"を大切にしているお寺。法事のこと・お葬式のこと・お墓のことについては、住職の声で聞けるように音声を録ってプレイヤーを埋め込むことにした。(まだ法事のみだけど、今後追加予定)

あと、境内全体の印象がひと目で伝わるようにとイラストレーターさんに鳥瞰図も描いていただいた。Webデザインは内山真菜美さん。
正蓮寺は既にネット経由での新しいご縁も多いお寺だけど、さらに親しみが増えることを願っている。


『月刊住職』6月号では愛知県 臨済宗妙心寺派 林昌寺 野田芳樹さんにインタビュー。
「おてらおやつクラブ」の活動を『月刊住職』読者層にも知っていただきたいという思いで、お話しを聞かせてもらった。
野田さんがおやつクラブの中の人になるまでのエピソードは初めて聞いたかも。


「ポッドキャストって簡単に始められるよ。例えばRadiotalkとか」と紹介したら、すぐにやり始めて、毎日のように新エピソードを公開し続けているナム子こと長野文さんのポッドキャスト「お寺のキッチンラジオ」にゲスト出演した。
Radiotalk初めてだったけど、6分の打ち合わせタイムのあとに12分(まで)の収録時間。編集なしですぐに配信できちゃうっていう仕組み。20:30に録り始めて21:30にはもう配信された!

このスピード感なら、みんな日記感覚でポッドキャストやるよね。面白かった!

この番組の何がいいって、ナム子がお寺のキッチンのキッチンペーパーの上にスマホを置いて録音配信しているということ。 (そうすると色々具合がいいらしい笑)本当にキッチンラジオ。
先日は油ものを揚げる音をバックに喋ったりしていて「生活音」を配信していて素晴らしい(いい意味で "狂ってる" と伝えた笑)


音のこと

てるみんこと尾角光美さんの「ゆるやか死生学」、お便り回に出演。お便りにて、裏方ながらリスナーさんに自分の存在を認識してもらえてることがわかり嬉しい。
自分の活動における「音」への思いというか、向き合い方についても少しおしゃべりさせてもらい、心の味噌汁の具がアップグレード(笑)


音楽は、VIDEOTAPEMUSICのカセットテープ作品「Revisit」を繰り返し聴いていた。SONYのラジカセが久々に大活躍。

A面は割ときっかり終わりまで音が入っていて、B面の最後の曲の後の余った部分にもオマケの音が満たされていた。オートリバース機能のないラジカセなので、裏返す動作を必要とするのだけど、ちゃんとA面もB面も目一杯音が入っていることは大事なんだなって思った。
BGM的にも聞きやすく、ちゃんと聴くとかわいい音してる。カセットテープという媒体の良さを、あらためて新鮮に感じた。

付属の本に収録されている録音日記は、各地の食べ物のこととかも書いてあって、なんだか自分の出張とどこかしら通じるなあと面白く読んだ。いつかVIDEOさんとお話ししてみたい。そんな気持ちになる、親しみのある文章だ。


味の巡礼

  • 肉と野菜とナチュラルワイン さとう(江古田)

  • シャマイム イスラエル料理(江古田)

  • らーめん太陽(江古田)

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?