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pilgryNOTE

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全国各地の宗教的な場にまつわる「音」のプラットフォーム「pilgry」 https://pilgry.net からの、お知らせや活動報告を掲載します。(TMR編集室日誌より改題)
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2023年8月の記事一覧

新Podcast「ゆるやか死生学」のご紹介

Temple Morning Radio制作担当の遠藤卓也です。 TMRをきっかけに、いくつかのポッドキャスト番組の制作を担当していますが、この度はグリーフサポートが当たり前にある社会をつくることを目指して活動する一般社団法人リヴオンの代表、てるみんこと尾角光美さんと一緒に、新しいポッドキャスト番組を立ち上げました。 その名も「ゆるやか死生学」。 「悲しみや苦しみのただ中にある人のために、やさしい学びを届けたい」という、てるみんの思いをもとに『ラジオ深夜便』のような、眠れ

TMR編集室月報23.07|お寺さんの音景色

TMR/音の巡礼のこと 7/30(日)、秩父札所32番 法性寺で行なわれたライブイベント「三十二番」に参加した。 秩父では今、令和8年の「午歳総開帳」に向けて各寺院が動き始めている様子。法性寺さんでは、山門の再建築をなさっているところで、ちょうど現在は山門が解体された状態にある。以前お参りした際にあがらせてもらったが、とても古くて立派な鐘楼門だ。 この鐘楼門が前回建てかえられたのはなんと300年前!鐘楼門のない境内の景色は、実に300年ぶりということだ。住職の荒谷哲巨さ

その死との関係性のなかで生きること

2023年7月23日、小田原にある南十字という本屋さんにて、「小説『ボイジャーに伝えて』×知名オーディオ ~小説に出てくる音の世界を堪能しよう~」というオーディオリスニングイベントが開催された。 昨年、風鯨社というひとり出版社が刊行した『ボイジャーに伝えて』という本は、2012年に惜しくもこの世を去った駒沢敏器さんの小説。フィールドレコーディングの旅をしながら、音の向こうにある世界を追い求める主人公が、音を巡る旅の中で"とあるスピーカー"と出会い沖縄に導かれ、物語が展開してい