仙台のジャズフェスに行ってきた話。
相方と仙台の定禅寺ストリートジャズフェスティバルを観に行ってきた。今回で4回目。
いつもは11時の開始に合うように電車で行っていたが、今回はまだ行ったことのない仙台朝市に立ち寄って、そこにあるベーカリーでパンを買おうかなんて相方と話していたので、早めに福島を出る電車に乗って向かう。
車内でうとうとしながら8時半に仙台駅に着き、5分くらい歩いて仙台朝市へ。魚屋や八百屋が並ぶ中、奥まったところにあるベーカリー。隣には小さな喫茶店もあって、どちらもにお客さんが並んでいた。下調べした口コミ通り、やっぱり人気あるな、と思いながらお高めの良さげなパンを注文して出来上がりを待ってるあいだ朝市を散策。新鮮な魚や野菜が並んでいて惹かれるけれど、持ち歩くのは難しいので今回はやめておいた。他にもおにぎりや団子など美味しそうなものが色々あって目移りしてしまう。場の活気を感じたところでパンを受け取りに行く。隣の喫茶店はベーカリーのパンの持ち込みOKだったので入店して珈琲と一緒に頂こうかと思ったが、混雑していたので別の店を探そうと思い朝市をあとにした。
フェス開始まで2時間あるので、まちなか散策も兼ねてモーニングを食べられる喫茶店をGoogleマップからチョイス。地元の福島市だと近所にモーニングをやってる個人喫茶店は少なく行く機会も少ないので、楽しみにしつつ向かう。20分くらい歩いてお店に着く。小さい店なのですでに混雑気味。ワンオペの店長さんがとても忙しそうだ。すでに売り切れのモーニングセットもあって盛況ぶりがわかる。待ってる間にも常連さんから電話がきて対応していて、地元で愛されてるんだなあと感じた。福島にもそんなお店欲しい。あと、藤子・F・不二雄のポコニャンのコミックが置いてあるのが個人的に面白かった。モーニングはハンドドリップ珈琲に加えてサラダのドレッシングやヨーグルトも手作りで接客も丁寧だし、仙台の朝が気持ちよく感じられた。
喫茶店を後にして会場へと向かう。配布されたパンフレットを参考にしつつ、定禅寺通りを中心に歩いて音のシャワーを浴びることにした。
11時にスタートして、県庁前でピアノトリオを聴き、続いて勾当台に移動してサックスとトランペットを。相方はトランペットの演奏が良かったようで楽しそうにしていた。そして定禅寺通りに移動、クインテットの演奏を観た。30分というちょうどいい尺もあって気持ちよく観続けられるのがこのフェスのいいところ。
気づけばお昼過ぎていたので、朝に買ったパンで腹ごしらえ。演奏をいっぱいみたいので、テイクアウトでサクッと食べてまた観るってスタイルがうちらふたりにはちょうどいい。
その後、平均年齢70代のビッグバンドの渋さを味わったり西公園で少しだけジャズ以外の演奏の雰囲気を味わったりしたあとクリスロード商店街へ。ベンチに座って休憩しながら演奏をまた聴く。こっちの会場はどちらかというとアコースティックな音楽中心で演奏されていて、アコギの音やしっとりしたボーカルが気持ちよく響く。アンプラグド形式ってやつ。俺の大好物な形式。アコギ好きなんです。通りの真ん中を陣取ってるので手狭ではあるけど、そこに人がぎゅっと集まって良い具合に演奏の場の雰囲気ができあがるのがよいなあ、とノンアルビールとフランクフルトにかぶりつきながら聴いていた。俺もこういう場で演奏してみたいもんだ。
そしてまた定禅寺通りに戻り、トリオ演奏を連続で味わう。いろんなトリオを観て感じたのは、楽しそうにしてる人たちの演奏はやっぱりいい音になるなってこと。「数年ぶりに音を合わせた」というMCがあって、いい具合に力の抜けた演奏だったり、一体感だったり、小気味よいフレーズだったり。こっちも自然にノれる。同じセットされたドラムを使ってもこうも感じる音楽が違うのかと。
最後は勾当台のジャズ研究会の演奏を聴いて締め。どうもトラブルがあったようで不安定さがあった演奏だったけどまあそれもライブ。マーヴィン・ゲイなど、選曲自体はとてもよい。そして使用してるギターが自分が欲してるタイプのギターで演奏よりもそっちに目が行ってしまう(笑)。青のストラト、美しい。弾きたい。と、楽器欲と演奏欲を刺激されたところで18時に。歩き回ったので二人してお腹へったね~と言いながら帰途に着いた。
いままでは全部の場所を回って楽しもう!ってくらいの勢いだったのが、今回はある程度絞ったので疲れすぎることなく演奏を楽しめた気がする。自分たちのペースがわかったので次回の参加の際は、これをベースにまた楽しめるようにしたいと思う。あーギター弾きたくなってきた。とりあえず、錆びた弦を変えるとします。
リンクはこの日初めて聴いてとてもよかった曲。