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【活動報告】#ピルコンルーム no.34「#マッチングアプリを楽しむコツ」

こんにちは!ピルコンインターンのまゆとごっしーです!
ピルコンnoteを開いてくださって、ありがとうございます。
このnoteでは、ピルコンが主催するオンラインイベントのレポートをお届けします!今回も役に立つ内容が盛り沢山なので、ぜひ最後までお読みください😊

💡オンラインイベント「#ピルコンルーム」って?
NPO法人ピルコンが主催するオンラインイベント「#ピルコンルーム」。大学生や若手社会人などのユース世代を対象に、身近な性をテーマについて安心して語り合いたい方向けのイベントです。イベントの後にはアットホームな交流会「ほうかごピルコン」も開催しているので、性や性教育について気軽に話せる仲間がほしい方におすすめのイベントです。

ピルコンでは、6月19日(月)19時半より、 #ピルコンルーム no.34「#マッチングアプリを楽しむコツ」を開催しました!今回のイベントでは、ピルコンから、初めて学ぶ方にもわかりやすく性的同意を解説しながら、若い世代のSNS・マッチングアプリに関する調査データやマッチングアプリの体験談、トラブル事例に基づく使用方法の工夫を参加者の皆さんに共有し、より安全なオンラインでの出会いの楽しみ方を一緒に考えていきました。

イベントに参加された方は振り返りとして、
参加できなかった方はどんな内容だったかのチェックとして、
ぜひこのレポートを読んでみてください!
それでは参りましょう~😊


Talk1 SNSやマッチングアプリに関する調査データ

みなさんは、マッチングアプリを使ったことはありますか?マッチングアプリは、会員情報を登録して気の合う相手とのつながりを作ることができるサービスです。マッチングアプリには沢山の種類があるので、「気軽に人と出会いたい」や「真剣にパートナーがほしい」など目的に沿って利用することができます。なかには、LGBTQにもフレンドリーだったり、特化したりしたサービスもあります。

ある調査によると、大学生の約4分の1が「マッチングアプリの利用経験がある」そうです。「実はオンラインでの出会いに興味がある」と感じている人はもっと多いのかも知れませんね。実際にマッチングアプリを使ったことがある人は、一体どんな出会いをしたのでしょうか?ピルコンSNSで呼びかけたアンケートの声を一部ご紹介します。

◯ポジティブな経験 
・とても気の合うパートナーと出会うことが出来た
・大学生や若手社会人で、気軽にパートナーを探している人が多かった
・アプリで出会った人がかけがえのない人になった
◯ネガティブな経験
・チャットでいきなり性行為を誘われて気分が悪かった
・出会いを求めているのか、性行為がしたいのか目的がわからなくて不安
・性的同意をちゃんと理解していない人、本当のことをいってくれないような人、酒癖の悪い人など色々な人がいた

対面での出会いだけでは成し得ないような素敵な出会いを経験できた人がいる半面、なかには嫌な思いをしたり、不安な気持ちを抱いた人もいるみたいですね。それでは、マッチングアプリでは実際にどのようなトラブルがあるのでしょうか?

急に約束をキャンセルされたり、オンラインでのやりとりでの印象と実際に会った時の印象のギャップがあったことのほか、出会いではなく性行為を目的とする利用者に会ってしまったり、メッセージのやり取りで傷つけられたケースがあるようですね。オンラインでの出会いに関してネガティブな面に注目すると、SNSに起因する性被害に加えて、現在も増加している梅毒などの性感染症にも気を付ける必要があります。

それでは、オンラインでの出会いをより安全に楽しむためには、どんな工夫ができるのでしょうか?今回のイベントでは、その工夫の一つとして「性的同意」をシェアしました。

Talk2 性的同意とマッチングアプリのトラブル・使い方

性的同意とは、キスをはじめ性的なふれあいすべてにおいて確認されるべき同意のこと。性的同意が取れていないと性暴力になる可能性があるので、まずは相手と対等な関係性を築き、「声に出して」性的同意を確認することがおすすめです。

相手の気持ちを確認する時のポイントって?
もし同意を確認したけれど「やめて」や曖昧な返事が返ってきたとき、返事がない場合はやめておきましょう。誘いを断られても、それは誘った人への愛情がなかったり、人格を否定しているわけではありません。たとえば、紅茶をおすすめされた時に、気持ちは嬉しいけれどそんな気分ではない場合もありますよね。(詳しくは、「紅茶と同意」の動画もご覧ください。)

自分の気持ちを伝える時のポイントって?
付き合っていたとしても、嫌な気持ちや不安を感じたときは無理にする必要はありません。相手との間に上下関係があったり、嫌われたくない気持ちが強いと言いづらいこともあるかと思います。言葉で伝えることが難しいときは、ジェスチャーを使ったり、その場から離れる・誰かに助けを求めることができます。

Talk3 オンラインでの出会いに関するエピソード

今回のイベントでは、実際にマッチングアプリの利用経験があるピルコンフェローから「オンラインでの出会い」に関するリアルな声を聞いてみました。それでは見ていきましょう!

《ピルコンフェロー①》
・SNSを使って誰かに会うときは、性格が合わなかった場合に連絡を切りやすいように、ある程度仲良くなるまでは自分のLINE・Instagram・Facebookなどを教えず、アプリ上だけでやりとりをしていた。
・SNSを通してこれまで会ったことないような人と出会えて、その中には自分のタイプの方もいたので、世界が広がって嬉しかった。
・相手が冗談交じりに言っていても、自分はちょっと気持ち悪い、それを言われたら傷つくなと感じることを言われたら、ちゃんと「それちょっと嫌だよ。怖いよ」と言うようにしていた。

《ピルコンフェロー②》
・「会ってないからなんでも言っていい」という感じで、会ってもいないのに失礼なことを言ってくる人たちがいた。また、外見にコメントしてくる人もいた。
・アプリ内で知り合った人と実際に会ったときに、境界線が曖昧でマナーが悪く、同意を聞く姿勢があまり無かったり、ボディタッチが多い人がいた。そういう場合は、それ以降は会わないようにしていた。

《ピルコンフェロー③》
・初めてマッチングアプリを使ったときは、自分の好みを入力して出てきた人を好きか嫌いか分けるときに「こんなふうにジャッジしていいのだろうか!?」と申し訳無い気持ちになった。
・公共の場でしか会わない、アプリ内での連絡に留める、マッチングした人と会うときは友達に一言言っておく、など基本的なことは気をつけていた。
・求めていない写真が送られてきたときがあったが、ブロック機能や運営へのレポートなどアプリ内でのサポートがあったので、ちゃんと対応できた。

エピソードの後には、より安心・安全にマッチングアプリを使うために、Tinderが作成し、ピルコンが監修した「Safe Dating Guide」も紹介しました!
以下のURLから誰でも閲覧・ダウンロードできるので、是非ご覧ください👀

(「Safe Dating Guide」https://datingsafetyguide.com/jp )

こちらのガイドを作成されたTinder Japanの永野さんからも、コメントをいただきました!
一部を抜粋してご紹介します💬

「人とどう会話を進めていくか、どうリスペクトを示し・示されるか、ということは、練習が必要な行為だと思っているので、こういったガイドから知識を身につけた上で、人と会うことを楽しんでほしいです。」
「大切なことは、お互いに正しい知識を持つこと、自分の選択によって判断すること、そして心身ともに幸せで健全でいることですよね。これを私たちはDating Wellness(デーティングウェルネス)と呼んでいて、今度とても重要なことになると思っています。」

Wellness(ウェルネス)とは、健康(Health)に関する総合的な概念で、身体的・精神的・社会的な側面を含んだ状態で、よりいきいきとした人生を目指す積極的な生き方のこと。デーティングウェルネスとは、どんな状態か、また皆さんとも深堀りしてみたいです。

(「Safe Dating Guide」https://datingsafetyguide.com/jp )

Q&Aコーナー

事前のアンケートと参加してくださった方からの質問に、ピルコンフェローがお答えしました。
抜粋して紹介します。

Q.周りの大人から「やめなさい」と言われたときに、どのように説得しますか?
A.私の場合、親と自分を切り分けて考えているので、アプリで知り合った人と会うことは親に言わないです。

また、大人から反対される背景として、「マッチングアプリ=危険」「出会い系サイトのアプリ版」といったイメージがある方もまだまだ多いのではないか、という意見も出ました。

Q.マッチングアプリで危険かどうかを見分けるには?
A. 次のディスカッションで皆さんと話し合ってみましょう!

話しあってみよう!

ピルコンからの情報共有とQ&Aタイムのあとは、参加者の皆さんも交えたディスカッションを行いました。
参加者の皆さんから出た意見を、いくつか抜粋して紹介します。

💭SNS・マッチングアプリの交流で、危険なサインと安心のサインは?
・「嫌だったらいいよ」と自分のペースを尊重してくれたり、会う前に通話をしてくれたり、会う時間をお昼にして友達を連れてきてもいいと言ってくれる人は安心できる。
・とにかく会おうとしてくる人や、いきなり夜に会おうとしてくる人は危険だと感じる。
・水商売に勧誘してきたり、未成年をお酒に誘ってくる人も危険。
・安心のために、実名の使用が義務づけられていたり、身分証明が必要なアプリを使用する。

💭性的同意を確認しあうために、工夫できそうなことは?
・「性教育を広める活動をしています!」と言って、相手の反応を確かめる。
・自分が性的同意を大事にしたいことをあらかじめ伝える。
・性行為をするかしないか、その場の空気で決めるのではなく、あらかじめ時間をかけて話し合っておく。

積極的なご発言とご協力、本当にありがとうございました!

参加者アンケート

参加者のみなさまから、講演後にアンケートを記入して頂きました。今回は感想の一部を共有させていただきます!

・マッチングアプリは興味があったのですが、周りがあまりやっていなかったので、体験談が聞けてとても面白かったです!なんとなく異性愛を前提としている感じかと思っていたので、そうでもないのかもと初めて知りました。
・一部のマッチングアプリには、あまり良い印象が無かったのですが、性的同意に関するサイトだったり、利用者を守るセーフティーネットが用意されていて、安心して利用できると感じました。性的同意は行為をする時だけでなく、ボディータッチなどでも必要だということを初めて知ったので、これからも同意を確認していこうと思いました。
・みんなとても話しやすい人が多くて、すごく有意義な時間を過ごせました。

アンケートにご協力頂いたみなさま、本当にありがとうございました。またお会いできることを心より楽しみにしております。

最後まで読んでくださってありがとうございました!ピルコンルームでは、性について安心して語り合いたい、一緒に考える仲間がほしい皆さまのご参加をお待ちしております。
ぜひ、次回のイベントでお会いしましょう!

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それでは次回もお楽しみに! 
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この記事を書いた人⇒まゆ
東京学芸大学4年生で、主にピルコンのイベントチームで活動中。「性について学んでみたいユース世代が安心して語り合える居場所」を目指して、「#ピルコンルーム」を企画運営しています。

ごっしー
早稲田大学文化構想学部の4年生。生まれた環境や性別にかかわらず、全ての人が正しい性の知識や望む手段にアクセスできる社会を目指して、ピルコンフェロー/インターンとして活動中。

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