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輪郭線を引く2020年


今年は、インプットの1年になる予感がしている。


今まで、常に新しい刺激に触れることが大事だと思ってきた。知らなかったことやちょっと気になることには首をつっこんでみること。それが自分の世界を広げ、豊かにすることなのだと信じて、ちょっと勇気がいったけれど、えいやっと行動したこともあった。

もともと腰の重い私にとってそれは、正直にいうとかなりストレスだった。

自分にない価値観を知ること。普段の生活では出会えないような人に会いにいくこと。どんどん自分の世界は広がっていったけれど、同時に、自分と外界との境界線はだんだんぼんやりしていった。


どこからが自分で、どこからが自分でないのか。
自分が何に関わりたくて、何に関わりたくないのか。


世界のすべてが自分に関係のあることのような気がして、関心を持って関わらなければならないような気がして。でもすべてに関わることはできなくて、中途半端に終わってしまったことがいくつもいくつもある。

興味の残骸は自分の心に静かにつもり積もって、いつのまにかおもりになっていた。

いろんなことに首をつっこんでみては、なにかにつながるんじゃないか、運命的なものに出会えるんじゃないか、なんて淡い期待をずっと抱いていた。だから自分の中に確かな形として残るものが、なにもなかった。



今年は、ありきたりだけれど、自分にとって確実に必要なものを一つ一つ手に入れていく。大学の勉強。読書。身につけたい技能。

そうして自分の中に確かなものを積み重ねて、「私」の輪郭線を一度はっきりさせたい。そうすることで、見えてくるものもあるんじゃなかろうか。

自分と周りの境界線がぼんやりして、いつのまにかじわーっと自分が溶けてしまうのではなく、自分の意思で自分を形作る枠線のドアを開けて、周りと関わっていきたい。
周りとの関わりをまったく断絶してしまうのではなく、より多くのことを良い形で吸収できるように、自分の中に積み重ねていけるように、コップを作って、その中に知識や技術やいろんなことを溜めていこう。


そのためにも、今年はアウトプットを意識したインプットを常に心がけようと思う。本を読んだら感想を書く。授業で、実習で面白いと感じたことは文章にする。1日の最後には振り返りをしてツイートをする、毎日。

そうしないと、弱い私はすぐに逃げてしまう。目に見える積み重ね、積もってゆくものがないと途中でこころ折れてしまいそうだ。無理なく、ゆっくり、でも確実に。地面を踏み固めるイメージで、今年一年を過ごしていきたい。



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