HANARABI
私の嫌いな自分の歯並びを
好きと言ってくれる君は、
私が言えるはずもない言葉を
いとも簡単に言えてしまうから、
あーかなわないな、といつも思う
そんな君は自分のことを大嫌いだと言うけど、
私はそんな君が大好きなんだよ
私の嫌いな自分の声を
好きと言ってくれる君は、
許せるはずもない出来事を
最も簡単に乗り越えるから
もう勝てないな、といつも思うよ
永遠はいつも必ず無くて、
いいことも悪いことも必ず終わってしまうから、
ちゃんと抱きしめてあげなきゃいけない
失ってから気付く的な、
そんな有名な言葉で片付けたくないから
失う前から気づくし、
永遠はないし、
外から見るトンネルの中みたいに、
自分が光の中にいるときは、
どこに光があるかわからない。
絶望に向かっているのなら
今が幸せだから。
幸せに向かってるのなら、
今が辛いから。
絶望、幸せ。それを噛み締められているうちはちゃんと、全うできていると思う。
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