人間観察が面白い
人は感情や言葉で相手をイライラさせたり、怒らせたり、泣かせたり、喜ばせたり、楽しませたりできる。
自分が真剣に訴えかけても笑われたり、逆に良かれと思ってした行動が相手を傷つけたりする。
どうしようもなく仕事中にイライラしてしまう事もあるし、誰が悪いわけでもないのに勝手に自分で自分を追い込んだりしてしまう。
何をしても楽しくてしょうがない時もあるけれど、笑っている時間よりも私は自分を追い込んでいる時間のほうが長い癖がついているんだろうな。
感情の魔物に付きまとわれた時、私は自分とは全然関係のない赤の他人に目を向けるようにしている。
自転車通勤をしている私は、その通勤途中で人間観察をしながら感情を和らげる事がいつしか日課となっている。
小さな出来事に他人の日常を覗いているような…
何でも無いことがなんだか気持ちを和らげ、魔物を遠ざけるのです。
ある日の朝の通勤中、自分の前方先にブランド物のリュックをしょった小さなお婆さんらしき方が意気揚々と歩いているのが見えた。
全部皮で出来ているような『C』のマークが全面に入ったCOACHのリュックが目に入り、内心私は(いいなぁ~、ブランドのリュックしょってどこ行くんだろ。あんな目立つブランド持って悪い奴に取られるなよ~)なんて思いつつ、そのお婆さんを追い抜く直前で私はその『C』が『G』であることに気が付き、色んな意味で何かほっとした。
ある日の帰宅途中、前方に父親と小さな男の子の歩いている姿が見え、こんな会話が聞こえてきた。男の子が色々なものを指さしながら「これは?」「これは?」と父親に聞いているようだった。
男の子「これは?」 父「これは白色」
男の子「これは?」 父「これは青色」
男の子「これは?」 父「これは黄色」
男の子「これは?」 父「これはダイハツ」
最後色じゃないんかいwと心で突っ込みつつ、相当やり取りしてるんだろなぁ…と優しいお父さんに頭が下がる気がした。
ある雨の日の通勤中、私は合羽を着用し自転車で走っていた。前にも何人か同じような合羽姿の自転車の人達がいて、道は少し狭いが車も結構行きかっている道路で何だか少しみんなのイラつきが伝わってくるような緊張感のある帰宅時間。
前方左カーブに差し掛かった所で、前から自転車で片手に傘を持ったおば様が走ってくるのが見えた。その方が車が行きかうのを見ずにカーブをインコースで曲がり車道に飛び出した。車は慌ててブレーキを踏み、続いていた後続車たちも少しガクンとブレーキを踏み込んだように見えた。
瞬時に慌てた先頭の車がクラクションを鳴らしたが、そのクラクションに驚いたおば様が「あぶないじゃない!!!!」とその車に一言。
それを見ていた全員からの「お前だよっっっ!!!」
という声が聞こえた気がして事故なく過ぎたその光景に勝手に(ワンチーム!)と心の中で叫ぶ。
そんな日常の小さな人間観察に私は日々のストレスを緩和してもらってます。
最後まで読んでいただきましてありがとうございました。
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