父の祥月命日

私が小学校3年ぐらいの時に父母が離婚して、初めは親権者父だったけど調停で再婚した母の元へ

それ以来会ってなくて、たまたま父の妹私から見たら父方の叔母が母の実家に連絡して叔母と繋がりができた

心臓が悪かったらしい父

正月明けに検査入院する予定が、年末たまたま夕方外にいて倒れていたらしく、緊急入院してからの最後は心筋梗塞

福祉のお世話になっていたらしく、1番は秋田の実家になっていて叔母から私に父が亡くなったと連絡きた

何本の乗り継いで辿りついた小さな葬祭場

何本も電車を乗り継いだのに全く記憶がない

30年ぶりぐらいの再会

私が子供の頃から知ってた父より深いシワ

父の髪さわったら、カチンコチンだった

大好きだったけど、大嫌いになった父

あの日までは大好きな父だったけど金のために私を売った父

ずっと今まで言えなかった

でも、今の私なら言える

大事な娘を売るなんて親ではない

そんなろくでもない父のこと、なんで祥月命日の今日酒買ってきて、花買ってきたんだか

これは、もう1人の父を大好きな私がしたこと

何十年も行方不明だったのに、父のアパート福祉の方と入ったら私が好きな小説ばかりだった

知らないはずなのに、やっぱり親子なんだなぁって思ったな

父なりに私には罪悪感があったらしく、もし何かあった時の連絡先は1番最後だった

もう父に対して怨みも哀しみもない

今日だけね、祥月命日だから花買って日本酒供えただけ

来年は、父のことなんて思い出さないかもしれない

私3歳の頃の記憶覚えてる

1歳の弟と階段から落ちて救急車に乗ったこと

家の前が畑だらけだったこと

保育園で私だけ、お昼寝寝られなくて見ていた窓の景色


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