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母校のセンバツ出場 感無量


 城東高校が、3月に開催される選抜高校野球大会に21世紀枠で選ばれました。春夏を通じて甲子園初出場です。
 選出理由は、「部員13人で主体的に考える野球をテーマに多くの練習メニューを選手自らが考案し、練習時間やグランドの狭さを創意工夫で補ってきた」とのこと。練習では、部員の人数不足を補うため女子マネージャーがノックをして、チームに貢献しているそうです。
 母校の選抜出場という報道をうれしく思い、仕事帰りに城東高校のグランドをのぞいてみました。ナイター照明に小雨が光る中、選手たちは大きな声を掛け合いながら、トスバッティングをしていました。グランドから出て来た選手は、見も知らずの私に「こんにちは」とあいさつをしてくれました。「おめでとう、よかったな」と言うと、「ありがとうございます」と、力強くてすがすがしい返答。
 私の在学中は硬式野球部がなかっただけに、こんな日が来るとは感無量です。「讃(たた)え城東 われらの母校」。忘れていた校歌の一節が口をつきました。甲子園では、いかなる相手だろうが臆することなく、グランドを縦横無尽に走り、自分たちの野球を楽しんでもらいたいです。「応援に行くよ」。静かにそうつぶやきました。
 2023年2月7日 徳島新聞「読者の手紙」掲載

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