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投打二刀流の復活を信じる

 2023年10月5日「徳島新聞」朝刊の「読者の手紙」に私の拙文が掲載されました。読んで頂ければ幸いです。

「投打二刀流の復活を信じる」
 米大リーグ・エンゼルスの大谷翔平選手の右肘手術成功とのニュースを聞き、ほっと胸をなでおろしました。
3月のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)では、彼の投打にわたる八面六臂(はちめんろっぴ)の活躍が侍ジャパンを優勝へと導きました。休む間もなく大リーグでは2年連続で開幕投手を務め、唯一無二の投打二刀流でフル回転。想像をはるかに超えた若き侍の活躍を誇らしく思い、エールを送っていました。
 8月になって右手や左脇腹がけいれんを起こしたことに、一抹の不安を覚えました。右肘靱帯の損傷。さらに右脇腹を痛めてシーズンを終えました。彼の強靭な体も長期にわたる疲労の蓄積から悲鳴を上げたのでしょう。それでも今シーズンの成績は、投手として10勝、打者として打率3割4厘、44本塁打、95打点、20盗塁という規格外なものです。
 彼の投打二刀流の活躍は、「固定観念」や「常識」に凝り固まった私の頭をほぐしてくれます。そして、力強くて芸術的なピッチングで三振を取り、打球速度の速いホームランを打つたびに勇気をもらいました。
 これから続く長くて苦しいリハビリテーションを経て、来年の打者としての復活、2年後のさらにパワーアップした投打二刀流の復活を信じています。

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